おかず

サテー Sate / Satay

マレーシア料理図鑑07/おかず/基本★/初マレーシアでおさえて欲しい料理/

マレーシアの屋台飯の定番、炭火で焼いたサテー。ピーナッツソースをたっぷりつけるのがおなじみ。写真はマラッカのサテー専門店で食べたもの


サテーを解説

ターメリック、クミン、レモングラスーなどの香辛料で下味をつけたひと口サイズの肉を串に刺し、炭火で香ばしく焼いたもの。

甘くコクのあるピーナッツソースをかけたり、つけたりして食べます。

屋台で手早く焼き上げられるように、日本の焼き鳥に比べると、肉が小ぶり。なので5本、10本とペロッと食べられます。肉の種類は、鶏、牛、山羊など。

夜市の出店で買うのが定番。また、レストランの入口にある露店で、メインの料理が来るまでの前菜として味わうのも、あるあるです。


サテーはどうやって食べる?

サテーと一緒に食べて欲しいのが、キュウリと玉ねぎ。またご飯をギュッと固めたクトゥパもおすすめ。どれも、串に刺してピーナッツソースをつければ、箸休めに最強。ソースとの相性も抜群。


サテーを初めて食べる人へ

濃厚で甘めのピーナッツソース。マレーシア人はこのソースが大好きです。たとえば、クアラルンプール近郊のサテーの町、カジャンでは茶碗(いや丼?)サイズの大盛りで提供され、肉が見えなくなるほどつけるので、肉よりソースを味わっているのでは?と思うぐらい。

最初は甘すぎる気もしていたのですが、食べているうちにハマっていきます。もちろん、香ばしく焼かれた肉は、それだけでもおいしいです。

サテーをつまみにビールを飲みたい人は華人が経営する店を選んでくださいね。


ミニエッセイ「心に刻まれるのは」

マレーシア人が語るサテーの思い出話がおもしろい。それはたいてい味ではなく、量の話しだ。「学生時代に友だち4人で100本食べた」「屋台のなじみのおじちゃんにいつも100本注文していた」など。家族で食べるため、サテー100本を持ち帰っていた友人は、食べ残した分をいつも冷凍していたそうだ。「冷凍後のサテーは味がしみてさらにおいしいんです!」と力説だった。サテーの思い出は串の数。それぐらい日常にある味なのだろう。


Memo
よく考えると、マレーシアのほとんどの料理には、好みで足すソースがついてくる。それはときに、来の料理の味を凌駕してしまうほどだ。その2大ソースが、このサテソース、そしてマクドナルドのフライドポテトにつけるスイートチリソースである。マクドナルドで、まわりのマレーシア人を真似してたっぷりスイートチリソースをつけてみると、あらまっ、ポテトの味はどこへやら。残るのはふにゃっとした食感だけだった(でもこれがハマる)。

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