マレーシア料理図鑑34/おやつ/基本★★★/食べることが好きならここも/
バナナ王国マレーシアに定着した西洋菓子。バナナの香りがふわっと広がる。朝食にも、おやつにもいい。写真はクアラルンプールのレストランにて
バナナケーキを解説
バナナや小麦粉を使った焼き菓子。香りがよく、しっとりふんわり食感です。
ん?バナナケーキはマレーシア料理なの?と驚いた方、わかります。私もそうでした。バナナケーキは、西洋にルーツをもつマレーシアでポピュラーな菓子です。レストランのデザートにあったり、菓子店やベーカリーに並んでいたり、社食のおやつコーナーの定番だったり。家庭でもよく作ります。
つまり、○○料理(○○には国名)とは、その国発祥やその国だけで食べられる味に加えて、“○○人の多くが好きな料理”も含まれる、と最近は思うのです。
バナナケーキはどうやって作る?
小麦粉、バナナ、卵、砂糖、そこに油分としてサラダ油を加え、オーブンでじっくり焼きます。レシピ詳細を知りたい方は、こちらのページをクリック!
バナナケーキを初めて食べる人へ
マレーシアのバナナのおやつといえばピサンゴレンが定番ですが、実は、このバナナケーキもポピュラー。色が地味なので、見つけにくいかもですが、様々な場所で販売されています。
歴史的に、マレーシアのバナナケーキは、16〜17世紀、ポルトガルやオランダの植民地下にあったマラッカでうまれたユーラシアン料理にルーツがあります。オーブンで焼くという工程からも西洋菓子由来のことがわかります。
マレーシアはバナナがよくとれます。この風土も、バナナケーキ人気が続く大きな理由です。
ミニエッセイ「会話で気づくこと」
バナナケーキはマレーシア料理なんだ、と認識したのは、日本で暮らすマレーシア人との会話の中から。料理好きのマレーシア人がこういう。「バナナは皮が茶色になるまで1週間ほど家で放置してね。それがおいしいバナナケーキのポイントね」。別のマレーシア人はこう教えてくれた。「実家の庭にバナナの木があり、収穫期は バナナケーキを作り近所に配っていた」。最近は、マレーシア人に習ったレシピで日本でもバナナケーキをよく作る。これが我ながら、すごく美味なのだ。近々イベントがあるので、また作ろう。
Memo
現地のレシピをみると、バターではなくサラダ油を使ったものが多い。マレーシアではバターが高級なのも理由だと思うが、サラダ油を使ことで、よりバナナの香りが引き立つようだ。
Memo
レストランのデザートに、菓子専門店に、ベーカリーに、そして会社の食堂にまである、定番のおやつ。
Memo
ちなみに、マレーシアのレシピそのままで日本で作ると、甘さひかえめになっちゃう。なぜなら、マレーシアのバナナが甘くておいしいから。マレーシアで旅をしたらバナナケーキ、ぜひお試しを。
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