マレーシア料理図鑑64/おかず/中級★★★★★★/料理に詳しい人や食べ比べたい人へ/
黄色のふりかけは濃厚なエッグフロス(卵の黄身を油のなかでじゅわっと炒めたもの)で、緑はカレーリーフ、それに赤いトウガラシ。色鮮やかで、やみつき味の人気の海老料理。写真はクアラルンプール郊外のシーフード専門店にて
バタープロウンを解説
バター味のエッグフロスをまとった香り豊かな海老料理です。
エッグフロスとは、海老にふりかっている黄色状のもの。これは火にかけて溶かしたバターに卵の黄身を細〜く流し入れながら素早くかき混ぜ、フロス状に揚げたもの。バターをぎゅっと凝縮したような濃厚な味で、そこに、香りのいいカレーリーフと味のアクセントに刻みトウガラシ。そして、砂糖と塩で全体を調味します。
で、どんな味なのか、というと、甘じょっぱいやみつき系の味です。
バタープロウンはどうやって食べる?
海老は殻付きです。手で殻を剥いたらエッグフロス、カレーリーフと一緒に食べましょう。ときに、エッグフロスだけでビールを飲むツワモノ(わたしも)のもいます。
バタープロウンを初めて食べる人へ
バタークリームのような濃厚な味が好きな人におすすめです。トウガラシは味のアクセント程度なので、辛くなく、食べやすいですよ。
ただ、ちょっと気になるのはカロリー。バターで黄身を揚げているので、想像するに、きっとハイカロリー。以前、料理教室で再現したところバターをたっぷり使う工程に驚きつつも「おいしい!」とみんな大絶賛。おいしいものは概してカロリーが高い、というあるある事実を実感しました。
ま、旅の間は、そのことは脇に置いて新しい食体験を楽しんで下さい。
ミニエッセイ「スナックみたいなやみつき味」
マレーシア人は濃厚な味が好きでなかでも、このバター味はとっても人気。バタープロウン(海老)のほかに、バターチキン(鶏)、バターフィッシュ(魚)、バタークラブ(蟹)もある。また、エッグフロスタイプともうひとつ、濃厚なバターソースであえる場合もあり、こちらはエバーミルクでクリーミーに仕上げ。どちらも、味のアクセントにトウガラシを効かせるのがポイント。濃厚で、香り豊かで、食欲をそそる味。ある日本人いわく、この味付けはまるでスナック菓子(それもカール)と表現。わかる〜!
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