マレーシア料理図鑑63/おかず/中級★★★★★★/料理に詳しい人や食べ比べたい人へ/
みんな大好き牡蠣オムレツ。写真はマレーシア人シェフに習う料理教室で作ったもので、このときは卵に水溶き片栗粉を混ぜて、もちっと感をアップ。美味でした!
オーチェンを解説
マレーシアだけでなく、タイ、台湾などアジア各国でよく食べられている牡蠣オムレツ。もちろんマレーシアでも人気です。
牡蠣はローカル産で親指の先ぐらいの小ぶりサイズ。「小さい牡蠣のほうが味が濃くておいしい」とマレーシア人。
熱したフライパンに油をなじませ豪快にジューッ!と卵の生地を流し入れ、手早く炒めます。できあがった卵はもっちり、牡蠣はぷりっとした食感です。
ビールのおつまみ、ご飯のおかずにぴったりの味です。
オーチェンは夜市で見つけてみよう
強火で調理をするため、開放感のある夜市の定番メニューです。職人の手さばきと牡蠣の香りに食欲をそそられます。
オーチェンを初めて食べる人へ
ずばり、卵好きにおすすめです。つけダレのサンバルは辛いのですが、料理自体は辛くないので、万人にマル。メニュー表記は中国語で「蠣煎」でオーチェンと発音します。日本でもポピュラーな、台湾のオアチェンに比べると、卵の割合が多い印象です。
持ち帰りが可能で、油漏れがないようわら半紙でサッと包んでくれます。
ペナン、マラッカ、ジョホールなど海に近いエリアの人気料理。また、とくに華人の多いエリアの屋台街やナイトマーケットで売られています。
ミニエッセイ「卵が好き!」
トリップアドバイザーが発表した「世界の卵消費量ランキング(2016)」にびっくり。卵をたくさん食べる国、世界3位は日本で、1人あたりの年間消費量が329個。そして2位は……マレーシア! で343個。たしかにマレーシア人は卵をよく食べる。ナシレマッ、カヤトーストのように、卵無しでは成立しない人気料理があるし、麺やカレーの卵トッピングもポピュラー。そういえば、子どもころの朝食が「ホットミロに生卵入り」だったマレーシア人もいた。マレーシア料理が日本人の味覚に合う(と思う!)のは卵の存在があるのかもしれない。
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