マレーシア料理図鑑05/麺もの/基本★/初マレーシアでおさえて欲しい料理/
暑い気候でも、スパイスの香りが食欲を刺激してくれるカレーヌードル。ココナッツミルクが効いたマイルドな辛さで、民族問わず親しまれています
カレーミーを解説
ミー meeとは、小麦粉の卵麺のことで、つまりはカレーヌードルです。
コシのある中太麺に、ココナッツミルク入りのまろやかなカレースープを合わせます。辛みは比較的マイルドなので食べやすく、スパイスの香りが食欲をそそります。
具は、鶏肉、油揚げ、魚のすり身、ゆで卵やミントも人気です。
地域や店で様々なスタイルがあり、丼でスープたっぷりのものから、平皿に入ったスープすくなめのものまで人気。ペラ州のビドーやイポーに名店あり。
カレーミーはどうやって食べる?
麺はすすらないのが基本です。フォークですくって噛んで食べるか、レンゲに麺とスープをのせてパクッとひと口でどうぞ。
カレーミーを初めて食べる人へ
注目して欲しいのは、具の油揚げ。えっ油揚げ? と最初は驚いたのですが、かむと、中からじゅわっと汁がとび出しこれがもう絶品。カレースープと油揚げのコクが混じり、最高です。
カレーと麺が好きな人ならハマること間違いなし。ただ、南国の暑い気候なので、屋台で食べるときは覚悟して。ふぅふぅして食べれば、見事に全身汗だくに。体内の毒素をぜんぶ出しきったような爽快感さえあります。
ミニエッセイ「違うけど同じ」
カレーミーにそっくりな、カレーラクサという麺料理がある。この2つの味の違いを説明するのは難しい。たとえば、カレーミーは卵麺で、カレーラクサは卵麺とビーフンをミックスするのが主流。カレーミーは鶏スープで、カレーラクサは鶏スープをベースに海老だしを加えることが多い。ラクサリーフとよぶハーブのありなし、カレー粉を使うか使わないなど、たしかに違いはある。ところが、だ。店の料理人は、料理の定義より、自分の味覚とお客さんのニーズを大事にする。その結果、カレーミーとカレーラクサの違いは「ないよー!」という答えになっていく。
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