Char Siew 叉焼
飴色に炙られたチャーシューが運ぶ幸せ
ホテルの部屋でちょっと飲みたい。そんなときはチャーシューをつまみに
マレーシアはイスラム教を国教として定めています。イスラム教徒は人口の約60%を占め、彼らは豚肉を一切食べません。それなのに街のいたるところで見かける豚料理。これは、人口の約30%を占める中国系マレーシア人に向けたもので、彼らは豚が大好物。マレーシアでは、イスラム教徒以外の人が豚を食べるのはまったく問題なしで、ラマダン(断食)中でも中国系屋台は通常通り営業しています。さて、豚料理でもっとも気軽においしく食べられるのは、チャーシュー。中国系屋台の厨房には、飴色に炙られた豚バラの塊肉が針金で吊られていて、注文後にその場でカットしてくれます。写真はブキビンタンの小さな屋台でお持ち帰りしたチャーシュ。この屋台、月~土曜、朝11時~昼3時まで営業(売り切り御免)という中途半端なオープンにも関わらず、その名はグルメの間で有名。分厚くスライスされた豚肉はやわらかく、香ばしく炙られた脂身のまろやかなこと。タレは甘すぎず、皮はカリッと固め。まさに豚のステーキでした。
Memo
経験によると、持ち帰りの「チャーシュー1人前」と店で食べる「チャーシューライス1人前」のチャーシューの量は違います。前者のほうが圧倒的に多くて高額。
Photo
クアラルンプール、ブキビンタン、ティンカットトンシン通りの「ミンキー」、ご飯付で4リンギット、2009年
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