Kuih Bakar / Kueh Bakar
キュートな花形が印象的。国民的焼き菓子
しっとり食感でまろやかな甘み。ほっこりパンダンの香りに癒される
お花の形をしたキュートな焼き菓子。直径15センチ、厚さ4センチ程度の小型なものなので、1個で売られていることもあれば、ショートケーキのように小さくカットして売られていることもあります。緑色なのは、香りづけに加えたパンダンの葉のエキスによるもの。マレーシア人が愛してやまないゆでたての枝豆のような香りに、表面を覆った胡麻の香ばしさが食欲を刺激します。カステラのようでもあり、しっとりプリンのような、いや、チーズケーキを軽くてしっとりとさせた…と何とも形容しがたい食感が独特で、粉ものというより、蒸し菓子に近い感じかも。なぜなら、生地にココナッツミルクをたっぷり使っていて水分が多め、現地のレシピを見るとインドのギーも入っているようです。とてもメジャーなお菓子で、マレー菓子店や夜市(ナイトマーケット)のお菓子売り場にかならずあります。また、キッチン用品店には花形の金型があり、家で作る人もけっこういます。ココナッツミルクを多く使っているため日持ちがしないので、見つけたらその日のうちにどうぞ。
Memo
クエバカールとは、焼き(バカール)菓子(クエ)という意味。なのでときに、この花形以外の焼き菓子もクエバカールという。またクエカンボジャ(Kuih kemboja)ともよび、プルメリア(kemboja)の花の形の菓子という意味の名前もある
Photo
友人のCDさんの手作り、2017年
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