ごはん&麺

ナシミニャ

Nasi Minyak

色と香りのおめかしで、味も気持ちもUPする名脇役。

ギー効果なのか、まろやかな風味で、ついつい食べ過ぎます

ナシはご飯、ミニャは油の意味。油はギー(またはマーガリン)を使うことが多く、ギーとスパイスを入れて炊いたご飯です。味は、スパイスの香りがほのかに漂う程度でシンプル。カレーなどのおかずと一緒に食べます。わたしが初めた食べたナシミニャは、日本留学中のマレーシア人の手料理。トレンガヌ州出身(マレー半島東北部)の方で、故郷の自慢の味、と紹介してくれました。これが本当においしかった! 味に加えて印象的だったのが、カラフルな色。ご飯のところどころが、黄、赤、緑に染まっていてかわいいんです。その記憶を胸に、トレンガヌ州現地の屋台で食べたナシミニャが、上記の写真。ここのも、赤、黄とかわいくお化粧してました。ただ、ナシミニャ=カラフルご飯というわけではなく、ターメリックで全体を薄い黄色に仕上げるのが一般的の模様。多色のナシミニャは、結婚式などの祝いの席や作り手のこだわりのようです。

さて、レシピ本をいくつか見ると、ナシミニャで使われているスパイスは、シナモン、八角、カルダモン、クローブ、そこにローズウォーター、フライドオニオン…って、これってビリヤニそっくりですよね。さらにパンダンの葉を香り付けに加えるのはマレーシアらしいけど、ほかの食材は肉無しビリヤニ似。カラフルに色をつけるところも似ている。もしや、ナシミニャとはマレーシア版のビリヤニで、インド系ではなくマレー系の味つけ(多少香りはひかえめ)という目印かも、と妄想中。

Memo
ご飯に赤、黄、緑などカラフルな色をつけることを「ナシ・フジャン・パナス nasi hujan panas」という。結婚式など祝い料理のときに色付けすることが多い。ちなみにフジャン・パナスとは天気雨のこと。
 

Photo
トレンガヌ州の州都クアラ・トレンガヌの屋台にて。当時はたしか4リンギ(120円)。フローティング・モスクに行くために乗車したタクシーの運転手さんが連れていってくれた。2013年

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