Cendol
ココナッツミルクと香り豊かな緑のにょろっのかき氷
甘すぎず、さわやかな涼を運んでくれる冷んやりスイーツ
南国スイーツらしい、ココナッツミルクがたっぷりかかったかき氷です。甘みは椰子砂糖でつくるシロップで、黒蜜に似たコク深さと香りがあります。特徴は、氷の上にのっている緑色のにょろっとしたもの。なんとなく不気味な外見ですが、食べてみると、つるんとした食感とさわやかなのどごしが、氷とよくマッチして美味! これが名前にもなっている「チェンドル」で、このかき氷の主役。緑色のパンダンリーフでつけた、ほっこりする香りがあります。なぜこんなにょろっとした形かといいますと、緑豆粉(米粉を加えることも)を水でねった生地を穴のあいた器具をつかって押し出してつくるため。製造工程から考えると、正確には、ゼリーというより麺に近いかも。ときどき、初めて見た人からは虫っぽいともいわれますが、食べてみるとすんごく美味。このギャップ系ごはんともいえる食文化は、マレーシア料理あるあるで、固定概念をうち破ってくれる、わたしからすると萌えポイントです。さて、わたしが初めてチェンドルを食べた場所は、ペナンのジョージタウンの路地にある人気店。小さなフードコートの入り口にあるリヤカー式の屋台で、今でもいつ行っても長蛇の列。変わらない味が、変わらずに愛されているのを見るのは、とっても幸せな気分です。
Memo
チェンドルで有名なのはペナンとマラッカ。ペナンのチェンドルは麺のように細長く、マラッカのものは3センチ程度の短いものが多い。また、かき氷ではなく、カップに入った氷入りのドリンクタイプのチェンドルもあり、夜市のドリンクコーナーや、インド系の揚げ物おやつ「パッセンボー / パッセンブー」売りのフードトラックでよく売られている。
Photo
マラッカ、ホテル・カサデルリオのカフェにて、6リンギットぐらい、2018年
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