Rojak / Passembur
シャキシャキ野菜と揚げもののコンビ
甘いソースに一瞬たじろぐが、基本的にはさっぱり味
ロジャは、さまざまな具にソースをかけて食べるおやつです。中国系(フルーツタイプ)、インド系(野菜天入り)、ジョホール系(空芯菜と干しイカ入り)など民族や地方によっていろんなロジャがあり、それぞれ具やソースが違います。サラダと表現されることもありますが、日本人のサラダ感覚からはほど遠く、野菜やフルーツに加えて、厚揚げや海老のかき揚げなどの料理も具のひとつとしてカウントされています。今回紹介するのはインド系のロジャ。Passembur(パッセンボー)とも呼びます。メインの具は厚揚げなどの豆腐類、そして野菜の揚げもの。野菜天にはアクセントとして海老入りのことも。また、シンプルに水で溶いた小麦粉を揚げた“小麦の揚げ団子”も人気の具です。ペナンで食べたロジャ(写真)は青海苔をねりこんだ小麦揚げ団子が入っていて、これもおいしかった! その上に、シャキシャキ食感の生野菜「センクアン(蕪の一種)」とキュウリの千切りをたっぷりのせ、店特製のソースをどばっとかけて食べます。このソース!はじめて食べたときは目がまんまるに。甘くて、ピリ辛で、そしてまた甘い。濃厚でもあります。お店の人に聞いてみると、このソースは揚げ玉ねぎをペーストにして加えているとのこと。小エビの発酵調味料ブラチャンや甘い醤油のケチャップマニス、玉ねぎやにんにくを加えて作る唐辛子ペーストのサンバルなどを加えることも。複雑かつ魅惑の味。ロジャにハマったら、あなたもマレーシアから抜け出せなくなるでしょう。
Memo
インド系のロジャは、サラダらしい具なのに、ソースが甘いので、サラダというよりもおやつ向き。ただお店によっては、さっぱりチリソースがかかっているときもある。ペナンは、ガーニードライブの屋台街にあるロジャ(パッセンボー)店が有名。「ロジャ~ロジャ~」と歌いながら盛り付けしてくれる。また、郊外の路上にひょっこり現れるフードトラックのメニューにパッセンボーは定番。
Photo
ペナン、3リンギット、2016年
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