Penang Laksa
強烈な匂いに最初は撃沈。でも本場ペナンで食べたら…やみつきに
魚好きで酸っぱい料理が好きな人に
米の丸太麺にサバやアジなど青魚でつくるスープ麺。スープというよりかみかみしたくなるくらい食感のある魚汁です。別名アッサムラクサとよばれる酸っぱい(アッサム)ラクサで、酸味はドライフルーツAsam Gelugor(アッサム・グルーゴ / アッサム・クピン、またはタマリンド)によるもの。そこに唐辛子のじわっとした辛さがプラスされ、魚・酸・辛が一体となった奥深い味です。で、慣れるまでとにかく強烈に感じるのが匂い。スープの上からかける海老と砂糖で作る真っ黒な海老ペーストOtak Udang(オタウダン)の匂いなのですが、これがお店の数十メートル先から匂うこと、匂うこと! クアラルンプールのショッピングモール内で嗅ぐこの匂いはちょっと苦手で、これを「好き!」とおっしゃる人を尊敬のまなざしで眺めておりました。ところがどっこい、本場ペナンの屋台で食べたら、これがとってもおいしい! 匂いはそこまで強烈に感じないし、ミョウガにそっくりのハーブがさわやか。2011年、アメリカのニュース局CNNのアジアサイトが世界の美食ランキング第7位に認めた実力派。初めて食べるなら、ぜひペナンで試して欲しい料理です。
Memo
ペナンラクサはアッサムラクサのひとつ。マレーシア全土で人気のアッサムラクサは汁が少ないあえ麺のようなものやスプーンで食べられるよう麺が短いもの、家庭で作ることも多い。専門屋台、ナイトマーケット、マレーシア料理を扱うレストランで提供。
★マレーシア全体のラクサ事情(たくさんあります!)はこちらの記事へ。
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ペナン、アイルイタム、5リンギット、2019年