Putu Mayam / Putu Mayong
細麺にココナッツの実と砂糖をパラリ。素朴ながらもやみつきに
蒸したての麺に、香り高いココナッツの実というのは、ここでしか味わえない贅沢
ビーフンそっくりの細麺に、削りたてのココナッツの実と砂糖をかけて食べるシンプルなおやつ。かむともちっとした弾力に、香り豊かな麺がとても美味。もともとインド南部をルーツとするおやつで、スリランカで「ストリングホッパー」とよばれるものと同じものです。あちらではカレーをかけてることも多いそうですが、マレーシアの露店では、砂糖がけのおやつタイプが主流。砂糖は、ブラウン色のコク深い椰子砂糖(グラ・ムラカ)をぱらりとかけます。さて、わたしがプトゥマヨンをマレーシアで食べたのは、じつはまだ2回だけ。暮らしていたクアラルンプール都心部には屋台があまりないのです。初めて食べたときは、そうめんに砂糖をかけたみたい……となんとも不思議な感じがしましたが、この素朴かつ、香り高いおやつは記憶に刻まれ、次にペナンの露店で見つけたときは、あれだー!!とうれしくて駆け寄ったものです。なお、ペナンではインド系の住人が多く、プトゥマヨンはとてもポピュラーなおやつだそう。夜市(パサマラム)でも手印判だとか。ちなみに、「一時帰国したらかならず食べます!」と熱く語ってくれた友人は、華人系。インド由来ですが、今ではマレーシアみんなに人気の味になっています。
memo
プトゥマヨンの麺の製造方法は、木製の専用の〃を使って押すタイプ。日本でいうなら、ところてんの作り方に似ている。ちなみに、同じ米粉で作る「ラクサ」、インド系のスナックの「ムルク」も同じ手法。この木製の道具は、菓子道具売り場で販売しています。
Photo
ペナン、タイムズスクエア近くの露店にて、1個で2~3リンギットぐらい、2014年
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