Bubur Cha Cha / Bubur Ca Ca
ココナッツミルクとイモの奇跡のコラボ
中にはサツマイモがたっぷり。身も心もほっこりする、すくって食べるおやつ
ココナッツミルクの甘いおしるこです。手軽に作れておいしいので、日本でもいくつかのマレーシア料理店で食べることができます。あ、そうそう、日本の「成城石井」や「カルディ」で販売しているモーモーチャチャは、このボボチャチャから変化を遂げたもの。ココナッツミルクを使うのは同じですが、モーモーチャチャはプリン系の固形デザートで、ボボチャチャはおしるこ系の汁ものになります。さて、ボボチャチャの具はイエロー、オレンジ、パープルのカラフルなサツマイモに、白いタロイモ。透明なサゴヤシのデンプンから作るサゴ(タピオカ似)も入っています。ココナッツミルクのまろやかさとに、イモの素朴な甘みがよく合っていてとても美味。そして、イモ三昧なので、かなりお腹にたまるのも特徴。今でも覚えているのは初めてマレーシアで食べたとき。ランチ後のデザートに買ったところ、まるでランチをもう一食買ったかのようなボリューム感。小腹が空いたときには強力な助っ人になるでしょう。また、あたたかいのと冷たいのがあり、あたたかい(常温のことも)ほうがメジャー。そして、ボボチャチャは民族や店ごとにいろんな味があり、たとえばマレー系のボボチャチャは「チャチャ」とよぶカラフルなゼリー(タピオカ粉などから作るもちっとした食感)入り。ニョニャ系はこのチャチャに、バナナなどのフルーツも入っていて、もともとは中国正月の15日目に食べる祝い菓子でした。家庭でもよく作られている日常のおやつ、ボボチャチャ。この手軽な感じも、日本のおしるこに似ているなぁと思うのです。
Memo
中国系の食堂、ニョニャ料理店、定番のマレーシア料理を扱るレストランで提供。名前にあるチャチャは、マラッカで暮らすユーラシアンの人々のクリスタン語 で、little gems(小さな宝石)という意味。ボボはマレー語でお粥などのとろみのある汁を指す。
Photo
クアラルンプール、ニョニャ料理店「ニョニャカラーズ」にて、4~6リンギットぐらい、2016年
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