マレーシア料理図鑑59/おかず/中級★★★★★/アジア料理に詳しいならここも/
ココナッツミルクとイモがコラボしたらこんなにおいいしのね! 身も心もほっこりする、すくって食べるおやつ。写真はクアラルンプールのレストランで
ボボチャチャを解説
汁系の甘いおやつでスプーンですくって食べます。
汁は、ココナッツミルク味。具は、みんな大好きサツマイモ。パッと見たところ、人参のように見える鮮やかなオレンジ色も、サツマイモです。
さらに、タピオカそっくりの粒つぶサゴパール(サゴ椰子の澱粉)や、ときにタロイモ入りのこともあり、お腹にしっかりたまって腹持ち抜群。
ココナッツミルクのまろやかさにサツマイモの素朴な甘みがよく合う“南国おしるこ”です。
ボボチャチャはどうやって食べる?
お腹にたまる味なので食後は不向き。小腹が空いたらどうぞ。あたたかいものと冷たいものがあり、一般的なのはあたたかい(常温も)もの。身も心もほっこりします。
ボボチャチャを初めて食べる人へ
イモの甘いミルク煮のような味です。カフェや食堂で提供しています。
さて、ボボチャチャの具は、作る民族によってポイントがあります。たとえば、マレー系のボボチャチャは、細長いカラフルなゼリー入りで、これをチャチャと呼びます。一説には、Cha Chaはクリスタン語でlittle gems(小さな宝石)。確かにカラフルな様は宝石に見えます。
ニョニャ系はバナナなど果物入りで、中国正月15日目の祝い料理です。
ちなみに、Buburは粥状の料理のこと。このように多くの民族に人気です。
ミニエッセイ「日本で進化」
また食べたいな、と思う菓子がある。以前、日本の「成城石井」で販売していた「モーモーチャーチャー」だ。モーモーチャーチャーは、ひと言でいうと冷たいココナッツプリン。甘く煮た小豆、サツマイモ、餅などがトッピングされていて具だくさん。おいしかった!モーモーチャーチャーは、ご想像どおり、ボボチャチャにインスパイアされた味。でも、ボボチャチャは汁ものなので、食べた感じはまったくの別もの。とはいえ味がよく、そしてココナッツミルクとイモは、形状は違っても相性ぐーっ👍なことがわかって幸せ。また食べたい。
Memo
中国系の食堂、ニョニャ料理店、定番のマレーシア料理を扱るレストランで提供。
Memo
今でも覚えているのは初めてマレーシアで食べたとき。ランチ後のデザートに買ったところ、まるでランチをもう一食買ったかのようなボリューム感。小腹が空いたときには強力な助っ人になる。
Memo
ニョニャ系はこのチャチャやバナナなどのフルーツも入っていて、もともとは中国正月の15日目に食べる祝い菓子。家庭でもよく作られている日常のおやつで、この手軽な感じが日本のおしるこ似。
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