マレーシア料理図鑑23/おやつ/基本★★/2度目のマレーシアならここを攻める/
揚げバナナ用のバナナは、三角のバナナや硬いバナナを使うので、厨房を観察しよう。素朴ながら幸せをはこぶ味。写真はマラッカのおやつ屋台にて
ピサンゴレンを解説
サクサクの衣に包まれたフルーティーな香りのバナナ。
ご存じの方も多いように、揚げバナナはアジア各地でよく食べられています。マレーシアでもポピュラーなおやつで、家で作ったり、菓子屋台で食べたり。
日本では見たことのない三角型バナナ、熟す前の青いバナナ、長さ10センチの小さいバナナ、熟す前の青いバナナなどいろんなバナナを使います。
菓子屋台で買うと1リンギ(約30円)で3個(それも1個が大きい)という量の多さで、満腹一直線。疲れたときのエネルギー補給源に最適です。
ピサンゴレンはどうやって食べる?
そのまま食べる、が基本ですが、地域によって、塩をちょっとつけたり、サンバルを垂らしたりして、甘辛味を楽しむこともあるようです。できるだけ揚げ立てを食べるのがおすすめ。
ピサンゴレンを初めて食べる人へ
ピサンはバナナ、ゴレンは揚げる、というマレー語で、つまり揚げバナナのこと。
シンプルに見える料理ですが、作り手によって味が異なります(とくに衣部分)。以前、友人から「激うまよ~」とすすめられた屋台で買ったときのこと。
バナナを揚げるだけなのに、そんなに違うの?と半信半疑でしたが、食べて驚き。衣のサクサク感、バナナの濃厚な味が、他店とは全然違っていました。なるほど。この店には長蛇の列ができていて揚がったら、ももの数分で完売していましたよ。
ミニエッセイ「ロティチャナイ・ピサン」
ピサンゴレンからのバナナつながりで「ロティチャナイ・ピサン」の話しをしよう。軽食ロティチャナイのアレンジ版で、中にバナナと砂糖(またはコンデンスミルク)が入っている。鉄板で焼くことで、中のバナナはやわらかく溶け、甘みが増している。つまりスイーツ感覚のロティチャナイだ。で、ここに、スパイスが香るカレーソースを合わせるのがとてもいい。バナナの“甘”とカレーの“辛”の相反する味が重なりやみつき一直線の“甘辛味”に。たとえば、チーズ&蜂蜜の組み合わせが好きな人に、猛烈におすすめしたい。
Memo
揚げバナナ屋台には、揚げヤム芋、揚げスイートポテト、海老かき揚げ、バナナボールなどの多数の揚げお菓子を販売。
この記事へのコメントはありません。