Nasi Goreng Pataya
卵焼きで丁寧に包まれたチャーハン
現地ならではの味だけど、日本でも食べられそう。その絶妙なバランス
おなじみナシゴレン(チャーハン)を卵焼きで包んだ料理。薄すぎず厚すぎない卵焼きが、どこも破れることなく、ナシゴレンをぴったりくるんでいます。はじめてこの料理を見たとき、屋台料理とは思えない繊細な職人技に見惚れてしまいました。そして食べてまたびっくり。ナシゴレンといえば、普通サンバル風味のピリ辛チリ味なのに、このナシゴレンは甘酸っぱいケチャップ味。鶏肉がゴロゴロ入っているし、つまり、日本のオムライスにそっくりなんです。異国に住んでいると、母国の味が恋しくなり、そして、思わぬ瞬間に母国の味に出会うと、母国への郷愁がかき立てられます。わたし的には、ナシゴレンパタヤはオムライス。マレー系の焼き菓子ラピスケーキはバームクーヘン。イポーの果物ポメロはバンペイユ(熊本の名物、晩白柚)。ブキビンタンエリアは銀座。こんなふうに、日本のあれこれにたとえて楽しむのは、故郷への思いなのかもしれません。
Memo
写真のナシゴレンパタヤは友人絶賛の店。ピカイチのおいしさでした。グルメなマレーシア人は、「この店がイチオシ」というリストをかならず持っています。
Photo
クアラルンプール、アップタウンのVICCHUDA TOMYAM、5.5リンギット、2009年
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