Ikan Bakar
鉄板で香ばしく焼いた魚料理。存在感は主役級!
魚料理のテッパンの味。タレの香ばしさと辛みがご飯にぴったり。
マレーシアの魚料理といえばイカン・バカールです。イカンは魚、バカールは焼くという意味で、つまりは焼き魚。エイ、サバ、マナガツオ、ティラピア、ナマズなどに、タレやターメリックを塗って、鉄板の上で蒸し焼きにします。
タレは、すり潰した唐辛子とシャロットをベースに、レモングラスや海老の発酵調味料ブラチャンなどを加えた旨辛のサンバルがポピュラー。なかでもサンバル増し増しのポルトガル・スタイル(クリスタン料理)が人気で、じつはバカール(bake)が蒸し焼きなのは、西洋由来のオーブン料理にルーツがあるのだそうです。この増し増しタイプは、マラッカをはじめ、ジョホールやクアラルンプールなどマレー半島南部でよく食べられています。
ほかに、魚全体にターメリックと塩をまぶしてバナナの葉に包んで焼くタイプもあります。こちらはあっさりした味なので、別皿で出てくる辛みダレをつけながら食べましょう。どちらも白いご飯がぐいぐいすすんで止まりません。
イカン・バカールのほかに、イカンゴレン Ikan Gorengとイカンパンガン Ikan Panggang と呼ばれる焼き魚もあります。これらの違いはWAU記事【魚料理の定番イカンバカール】に詳しく紹介しています。
Memo
「Gerak23」の店頭で、サンバルをたっぷり塗って香ばしく焼かれていたエイのイカン・バカール。
Photo
クアラルンプール、LRTカンポンバル駅から徒歩10分にある食堂「Gerak23」にて、2018年
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