Fatty Chili Crab
フランス料理のように、ソースはパンにつけて
マレーシアならではの蟹料理。蟹の新しい可能性を体感できます
日本の蟹料理は、蟹身をしっぽり味わうものですが、マレーシアのはまったくの別物。フライパンに殻ごと豪快に放り込み、ソースで炒めた料理です。蟹本来の味より、どのソースを絡めるかが重要で、シーフード専門店ではチーズソース、チリソース、アッサムソースなど約30種のソースをそろえるところもあります。海鮮料理店「ファッティクラブ」は、「蟹といえばココ」といわれる有名店で。その名を有名したのは独特のチリソースです。チリといっても緑のチリ(唐辛子)を使っていて、ソースの色はダークブラウン。食べた瞬間はニンニクの香ばしさとコクのある甘みを感じますが、徐々にピリピリとした辛さが口中に広がっていきます。このソース、お店でもたった2人しか知らない秘蔵のレシピ。チリソースの蟹は色んなお店で提供していますが、このソースの味を他店で食べたことは1度もありません。皿に残ったソースは、薄切りのトーストにつけて食べます。これがまたいいんですよね~。
Memo
蟹の殻を砕くためのハンマー(ミートハンマーと同じ)が各テーブルに用意されていて、みな躊躇せずに蟹を叩いています。店内は工事現場のような喧騒です。
Photo
セランゴール、PJ Taman Megahのレストラン「ファッティクラブ」、マッドクラブを選んで24リンギ、2010年
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