Nyonya Laksa
濃厚カレースープに麺にからみ合う幸せ。海老、鶏と贅沢な具
ファンの多いココナッツカレー麺
海老や鶏のスープをベースに、レモングラスやシナモンなどのスパイスとココナッツミルクを加えてじっくり煮込んだスープ麺。いわゆる、日本でいちばんポピュラーなラクサ=“まろやかココナッツカレー麺”は、このニョニャラクサ。ニョニャとは、世界遺産の町マラッカから発展した中国人移民と現地女性の婚姻によるハイブリッド文化。多種の食材をつかい、繊細な技で仕上げる料理が特徴で、このラクサも、だしの旨味、ココナッツミルクのまろやかさ、唐辛子の辛み、柑橘系の酸味などさまざまな味が巧みに組み合わせられています。具は海老、鶏、油揚げ、魚のすり身、きゅうり、ゆで卵など。さわやかなシャキシャキのきゅうりと濃厚ココナッツスープを混ぜて食べるのがとても好み。麺は卵麺(イエローミー)が多く、ビーフンとのミックス(1杯に2種の麺入り)も人気です。ちなみにニョニャ料理は、屋台ではなくレストランで食べる料理(もともとは家庭料理)なので、ほかのラクサに比べると、食材が豪華で、量が多めで、そしておしゃれに盛り付けられています。本場マラッカのニョニャレストランの定番メニュー。またクアラルンプールのニョニャレストランやおしゃれカフェでも提供しています。
★マレーシア全体のラクサ事情(たくさんあります!)はこちらの記事へ。
Memo
ニョニャラクサはラクサのなかは高級系。日本のそばでたとえるなら、庶民派のそばチェーンのそばではなく、そば専門店で食べる天ぷらそばみたいな感じ(かな?)。
photo
クアラルンプール、12.80リンギット、2014年