Fish Head Curry
魚の頭入り。さわやか系スパイスのサラサラカレー
魚好きにおすすめ。えらやあごの下、脳天の身にもカレーがたっぷりしみている
土鍋や大皿で提供されるフィッシュヘッドカレーは、大人数でとりわける料理。カレーというより、具だくさんのカレー鍋といったほうが近いかも。特徴はなんといっても、皿の中央でキラーンと目を光らせている魚の頭。まぐろのカマ焼きのごとく、骨のまわりの身をスプーンでほじほじして食べます。いったいなぜ、こんなに食べにくい材料がカレーの具になっているのかというと、それまで捨てていた部位なので安く仕入れられた、とか、魚の頭はよく動く部分なので美味など、諸説あり。とにもかくにも、このインパクトのある見た目が人を惹きつけ、いまではマレーシアで人気のカレーになっています。サラサラした汁っぽいカレーで、タマリンド(豆科の甘酸っぱい実)やトマトの酸味、フェネグリークなどのスパイスの香りがさわやか。オクラやナスなどの野菜や油揚げにカレーがしみていて、これがまた美味。ちょっとバテ気味の日に、食欲をもりもりかきたててくれる、頼りになるヤツです。
Memo
インド系のカレー食堂「ナシカンダー」で提供。ときに、中国系のレストランで見かけることも。魚の頭の食べ方は、スプーンで身を適度にカットして自分の皿の上におき、そこで小骨を取りのぞこう。鍋からそのままパクッと食べると、小骨が入っていることが多いので、気を付けて。
Photo
クアラルンプール、バングサ地区のカレーレストラン「Curry Guys」て、2014年
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