Pan Mee 板麺
具の主役はカリカリの煮干し。出汁にも使ってます
うどん派、粉物派の方に。椎茸と煮干しに癒されます
小麦粉、卵、水でこねた、うどんに近い麺。「板麺(パンミー)」という名前がついているのは、生地をこねたあとに板状に麺を伸ばすため。中国の客家地方に祖先をもつ中国系マレーシア人の家庭料理で、むかしはビール瓶を使って麺を伸ばしていたそうです。このパンミー、専門店はかならず自家製の手打ち麺で勝負。モチッ、ツルッとした生麺が最高です! 数タイプの麺が用意してあり、きし麺に近い粗麺(広東語でチョウメン)が一般的ですが、手でちぎった捏麺(広東語でミッ)も、もちもちの食感が楽しめておすすめ(上写真)。というのも、パンミーはツルツルしているので、マレーシアで提供されている極太の塗り箸で持つと滑るんです。ミッならば、レンゲですくい、スープも一緒にずるっとすすればいいので、味もさることながら、食べやすい。具は、豚そぼろ、椎茸、揚げ玉ねぎ、緑の葉っぱ、そして煮干しを油で揚げた「イカンビリス」。ダシにも使っている煮干しが具にも登場するなんて、発想の転換。それに、カリカリの食感にほんのり苦みがある香ばしさがいい味なんだな~。
Memo
パンミーには、サユマニス(サユは野菜、マニスは甘い)とよばれる緑の葉っぱが入っています。スープに甘みを足す役割があるそうですが……噛んでも味はなし。
Photo
クアラルンプール、KLCC近くのSC「アベニューK」のフードコート内、4リンギット、2009年
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