Nasi Lemak Bungkus
持ち運びできるマレーシア版おにぎり、ピリ辛ソースあえ
小腹を満たしてくれる軽食。屋台のテーブルの上に置いてあるが無料ではない
朝ごはんの定番、ナシレマッ。直訳すると「脂肪ご飯(ナシ=ご飯、レマ=脂肪)」という強烈な名前ですが、ご安心ください。炊飯する際、水にココナツミルク(=脂肪)を加えて炊いたごはんのことで、ダイレクトにご飯が甘いわけではなく、噛むごとに香りのある甘みとうま味が広がる南国らしい料理です。ちなみに、このナシレマッこそ、マレーシア人が好む自国の料理No.1。国民的メニューです。さて、マレーシアを旅したことのある方、屋台やお菓子コーナーに、写真のような三角の物体が置かれているのを見たことはありませんか。これは、バナナの葉っぱに包まれた持ち帰り用のナシレマッ。包みを開くと、ゆで卵、油で揚げた煮干し、キュウリ、そして激辛のサンバルソースといった、ナシレマッになくてはならないおかずがご飯の上に積んであります。ホテルに持ち帰って食べてもいいし、その場で広げてもいいのですが、ここでひとつ注意。ナシレマッはパラパラとしたインディカ米なので、おにぎりのようにぎゅっと固まっておらず、片手で手軽に食べることはできません。そして、包みをきちんと広げなければ、激辛サンバルが一か所にかたまったままで非常にほぐしにくい。すくなくとも50センチ四方はしっかり確保して、包みをちゃんと広げることをおすすめします。つまり、軽食ではあるけれど、スナック感覚で食べ歩く、なんてことはできません。
MEMO
さらに、食べ終わっても気を抜かないように。包んでいたバナナの葉っぱを捨てるとき、慎重にいきましょう。くるっとひっくり返って、油たっぷりのサンバルが服にべっとりついたら、それは悲劇(体験談)。
Photo
クアラルンプール、イポー中心地のフードコート、1.5リンギット、2016年
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