Kuih Bengkang Ubi Kayu / Kuih Bengka Ubi Kayu
カステラじゃないよ、たとえるなら、もっちり食感の芋ようかん
サツマイモのようなやさしい甘みで食べやすさ満点。年齢問わずに人気
もっちり、ねっとりした食感にやさしい甘み。まろやかないい香りで、日本人も食べやすいクエ(お菓子)です。このクエベンカン、大好きなので日本でも作りたいのですが、なかなか再現するのは難しい。なぜなら、おもな原料が日本では手に入らないキャッサバの実だから。もっちりした食感、ふくよかな香りはキャッサバによるもので、名前の 「Ubi Kayu」 とはキャッサバ(タピオカ)を指します。さて、夜市やショッピングモール内の菓子専門店など、今ではマレーシア全土で見かけるクエベンカンですが、もともとはマラッカ発祥の料理「ニョニャ」のお菓子。西洋の影響をうけた料理で、とくにポルトガルにルーツがあるとか。ブラジルにも似たタピオカケーキ「Bolo De Mandioca」があり、スペインの影響をうけたフィリピンにも同じタピオカケーキ「bibingka」(名前もそっくり)があります。ほかにも、インドのゴアに「Bebinca」というポルトガル由来のお菓子があり、これは層になったプリンだそう。クエベンカン、世界中に親戚がいる模様です。
Memo
ニョニャ菓子店やマレー菓子店で販売。日持ちがしないので、買ったらその日に食べよう。キャッサバのUbi Kayuとは、Ubiはマレー語で芋、Kayuは木。キャッサバは木のように固い芋ということで、この名前に。
Photo
クアラルンプール、KLセントラル駅の売店で購入、2個で3リンギットぐらい、2015年
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