マレーシア料理図鑑60/おかず/中級★★★★★★/料理に詳しい人や食べ比べたい人へ/
土鍋で炊いた醤油系タレが染みたご飯が絶品。底からしっかりかき混ぜてめしあがれ。写真はクアラルンプールの専門店にて
クレイポット・チキンライスを解説
土鍋で炊いたご飯です。炊きたてアツアツを食べます。
上にゴロゴロのっているのは鶏肉で、醤油系のなじみのある味つけ。それに甘めの中華ソーセージ、好みでしょっぱい塩魚を合わせれば、多彩な風味の広がりに悶絶ものの美味! さらに追加で生卵をトッピングすれば、まろやかさも加わり、多幸感と抱擁です。
もちろん、醤油タレがしみたご飯も絶品。土鍋で炊き上げることで、ふっくら、ほくほく。そして、鍋底にひそむおこげの香ばしさも、あっぱれの味。
一度食べればリピ必須の料理です。
クレイポット・チキンライスはどうやって食べる?
タレがしみたご飯と具を鍋底からしっかりかき混ぜてめしあがれ。タレはトウガラシ醤油が定番。ちょい垂らしで味変をどうぞ。
クレイポット・チキンライスを初めて食べる人へ
けっこう量が多いのですが(たぶん米1合ぐらい入り)、ひとりでペロッと完食できます。
というのも、鶏肉、中華ソーセージ、塩魚、椎茸、卵など、様々な具がどれも主張のある味で、どこを食べてもおいしい刺激に満ちているから。
とくに特徴的なのは塩魚(オプション選択)で、今までカントリー調のBGMだったのが、縦揺れロック音楽になったぐらいの味の変化で(余計わかりにくい…笑)ご飯がまたグッと進むのです。最後の米ひと粒まで飽きません。
ミニエッセイ「思い出す味」
巨大なクレイポットチキンライスを食べたことがある。取引先の会社に訪問したときのこと。近くにクレイポットチキンライスの名店があるから、予約しておいたよ、と社長。予約するほど人気なのね、と思っていたら、そうではなくて、炊きあがりに時間がかかるので、要予約だったのだ。巨大だった。大きな洗面器ぐらいあった。10人で食べてもご飯が余るほど。でも、そのでかい土鍋で炊かれたご飯はほくほく、タレしみしみの美味。すばらしい。よくこんなに綺麗に炊けるなぁ、と専門店の技に感動だった。
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