マレーシア料理図鑑70/おかず/中級★★★★★★/料理に詳しい人や食べ比べたい人へ/
ピーナッツの香ばしさに、ほろほろ食感がたまらないクッキー。一口サイズでお茶うけにもぴったり。写真はペナンの料理教室にて。
ビスクマゾーラを解説
ピーナッツそのものよりピーナッツらしい!と思うピーナッツのクッキーです(なんのこっちゃ、笑)。
ピーナッツの香りが強いのはピーナッツを皮ごと使っているから。また、つなぎの小麦粉はごく少量で材料のほぼすべてがピーナッツ(&油を使います)。
口のなかでくずれるほろほろ食感も特徴です。リッチで香り豊かなピーナッツの風味が口いっぱいに広がります。
ビスクマゾーラはどうやって食べる?
スーパーや市場の菓子コーナー、赤い蓋の透明な容器に入っています。また、祭りの時期であるハリラヤや中国正月にはとくに多く販売されていますよ。
ビスクマゾーラを初めて食べる人へ
一口サイズなのでお茶うけにぴったり。また、日持ちがするのでおみやげにもGood。ただし、崩れやすいので、持ち運びは慎重に。
さて、名前のビスクは、ビスケット。マゾーラは、コーン油のブランド名。つまりコーン油で作る菓子ですが、わが家で作るときは米油を使用していてそれもおいしくできますよ。
そうだ、ピーナッツクッキーといえば、台湾菓子の花生酥も人気ですよね。味はそっくりですが、食感が異なり、ビスクマゾーラのほうがサクッとしています。
ミニエッセイ「熟練ぶりがわかる」
初めてビスクマゾーラを食べたのは、ペナンで料理教室に参加したとき。マレーシア人の先生が生地を手に取り、ひとつずつ丸めていく。その手際のよさと、適当に取ったのに、サイズがちゃんと均等でビックリ。あと、作ってみてわかったのだが、筒型の透明な容器で売られているビスクマゾーラは、ひとつひとつのサイズがしっかり揃っていないと、容器にうまくフィットしないのだ。熟練の技!かめばピーナッツの香ばしさ、濃厚さが見事に広がるおいしさ。習ったレシピで家で今もよく作っている。
Memo
スーパーでは、赤い蓋のプラスチック容器で売られている。またラマダン明けの祭り・ハリラヤ近くになると、さまざまな種類のクッキーが市場並び、そこにも登場。マレー語の菓子名だが、中国系も大好きな味。
Memo
名前の「ビスク」はビスケットのことですが、「マゾーラ」はなぜか、コーン油のブランド名。現在は他の油でもいいそうで、わが家で作るときは米油を使用している。
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