Babi Roti
豚肉がゴロンと飛び出す揚げパン
ハマります。昔ながらの珈琲屋台「ユッキーレストラン」で
「バビ」とは、豚という意味のマレーシア語。豚肉を食べないマレー系の言語なので普段はあまり使わないのですが、オリジナルはニョニャ料理(中国系移民とおもにマレー系の先住民族の婚姻によって生まれた料理)のため、この用語を使っているようです。ロティとはパンのことで、つまり「豚パン」。このバビロティ、外見がこんがりキツネ色。これは溶き卵にくぐらせてから揚げており、フレンチトーストのような甘く濃厚な香りが食欲をぐっと刺激します。カリッとした外側からナイフを入れると、内側はふわふわのパン。そのなかに、大きめにカットされた豚ヒレ肉と玉ねぎの炒めものがごろりん。ショウガのきいたケチャップ味で、なじみのある中華の炒めものという感じ。豚と玉ねぎだけでなく、中華ソーセージや蟹の身も具として入っていて、豪華です。フレンチトースト風の揚げパン、豚や蟹の炒めものと、どの部分をとっても、そうきたか!とおいしい驚きが連発。ウスターソースをかければ、単にパンと言ってしまうには申し訳ないほどの手の込んだ味わいです。
Memo
レストラン「ユッキー」は、創業70年以上の老舗の人気店。最近ほんの少し奥に引越しをしたが、前と変わらずいつ行っても混んでいる。オーナーさんが常連客のテーブルに座りこみ、ゆったりと語っている姿がいい。
Photo
クアラルンプール、LRTダンワンギ駅から徒歩10分の「ユッキーレストラン」、7リンギット、2009年
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