夜10時過ぎ、残業後に屋台に行くと、幼子を連れた家族連れの姿。マレーシアではよくある光景。
屋台は食卓です。
「うちのお母さん、料理しないの。だから家にはフライパンも鍋もない」という友人がいた。幼いころから、朝昼夜すべて外食。ごはんの時間になると、家族みんなで屋台に出かけるという。たしかにパジャマ姿の家族を屋台で見かけることは多い。
女性進出のカギ、屋台。
外食というより、“外で食べる食卓”である屋台。子どもの数が多いにも関わらず、意外にも、外で働く女性が多いのは、この屋台文化のおかげ。仕事が終わり、屋台の料理を持ち帰って食事にする。
結論。屋台からすべてが始まる。
家族との思い出、友人との語り、仕事の途中でかけこむご飯、恋人たちのたまり場。それらはすべて屋台が舞台。集う人の思いが濃厚に漂う、熱くておいしい場所なのだ。
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