マレーシア時代。ある日取材から帰ると、オフィスに異様な匂いが…。どうも、このケーキが匂いの源らしい
ショートケーキが匂う。
見た目は黄色のバナナケーキ。だが、半径5メートルに充満する強烈な匂いで、そのケーキの正体を知る。これは、生ドリアンのペーストをスポンジではさんだ「ドリアン・ショートケーキ」。存在感が半端ない。
ドリアン。実はアレンジがきく素材である(マレーシアでは)。
ドリアンケーキ、ドリアンチーズケーキ、ドリアンチョコレートケーキ、ドリアンタルト、ドリアンドーナッツ、ドリアンシュークリーム、ドリアンクレープ、ドリアンペースト入りココナツミルク、ドリアンアイス、ドリアン丼。マレーシアのドリアン使いは驚くほど多数。
ココナッツミルクに、小豆餡とドリアンペーストを入れた“マレーシア流おしるこ”。小豆とドリアンの相性は意外によい。
ドリアンたっぷり(よく見よ、ドリアンの繊維質まで残っている!)のチョコレートケーキ。あまりの匂いの強烈さで、このケーキだけ、透明の蓋で覆われた状態で販売。神々しかった。チョコレートとドリアン、これも合う。(私がドリアン好きだから?) ドリアンは甘い&苦い味、とよく言われる。それをよくよく突き詰めていくと、それっと、チョコレートだ!と私は思う。
ドリアン丼。お米はもち米で、ココナッツミルクをソースにする。コタバルの屋台で発見。タイの人気デザート、マンゴもち米(カオニャオ・マムアン)のドリアン版。
結論。結局、ドリアンが好き。
いろんなスイーツにアレンジしてるが、ひとたびドリアンが入れば、その味はドリアンそのもの。つまり生ドリアンと同じ強烈さなのだ。ということは、結局は、マレーシア人はドリアン好きってこと。ちなみに究極のドリアン好きは白いごはんにドリアンをどんと乗せて食べる。「日本人の納豆みたいなもんよ」と言われたが、ちょっと違うと思う…
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