Yong Tau Foo 醸豆腐
すり身三昧のマレーシア版のおでん
ヘルシー派に。野菜たっぷりで食べやすい
オクラ、ナス、豆腐、苦瓜、魚のすり身。それらを薄味の鶏のだしで食べる料理です。特徴的なのは、魚のすり身の具だけでなく、豆腐にもナスにもオクラにも、ほとんどすべての具に魚(または豚)のすり身がはさまれていること。まさに練りモノづくしで、この感じは何かに似ている……と頭をぐるりと巡らせてみると、すぐに答えを発見。おでんです! 甘味噌とチリのつけダレが付いるのですが、これを和がらしと柚子胡椒にし、外の熱風を木枯らしに変えたら、「大将、熱燗ね」と言いたくなる味。さて、写真のヨントウフは、クアラルンプールのチャナタウンの店で。裏道にひっそりたたずみ、おばちゃんが1人で店をきりもりしています。人通りがほとんどない抜け道のような路地なのに、いつ行ってもおばちゃんはそこにいて、かれこれ10年以上、そこで商売をしています。すごいな、おばちゃん。ちなみにこのお店、客家麺(つるっとした汁無し麺)もおいしいです。
Memo
ヨントウフは、餃子の皮を豆腐や野菜で代用した料理とも言われている。オリジナルは豆腐に肉を詰めた中国の客家料理が起源だそう。
Photo
クアラルンプール、チャイナタウンの小道にある屋台、5リンギットぐらい、2014年
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