Chicken Rice / Nasi Ayam
ふっくらとした肉質は、丸ごと一羽で調理するため
スパイスや辛い料理が苦手な人も安心
茹でたチキンと鶏のだし汁で炊きあげた香り米のコンビ、チキンライス。マレーシアのチキンライスは、色んな種類があります。ロースト(焼き)やスチーム(茹で)、酸味の効いたチリソースで食べる中国系に、甘いスイートチリソースで食べるマレー系。ほかにも、イポー地方では、チキンに合わせるのはライスよりも麺が人気だったり、マラッカ地方のご飯はまん丸に握ってあったり。でも、どの店にも共通しているのは、丸鶏を調理する、ということ。厨房には、生前のままの姿で鶏が吊られていて、注文が入ってから解体されていくのです。マレーシアには、動物の姿そのままで調理した料理がたくさんあります。鶏、鴨、豚、羊。ムスリムのお祝いの席では丸焼きにした羊が登場し、中国系の春節にはこれまた丸焼きにした子豚がお店に鎮座しています。たしかにその姿は残酷で衝撃的ですらあるけど、その姿をしっかり見ることで、命をいただいていることがちゃんと感じられる気がする。丸鶏が目の前でぶつ切りにされ、いつもの見慣れた肉になる。それが現実で、だからおいしいのですから。
Memo
チリソースは、鶏肉につけるだけでなく、スープにちょっと入れてもおいしい。チキンは骨付なので、スプーンをナイフのように使い、骨から外しながら食べる。スープをご飯に2~3杯かけて食べるのも美味。
Photo
クアラルンプール、クポンの屋台、4.5リンギット(手前のチキンのみ。奥はチャーシュー)、2009年
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