マレーシアの屋台で料理とかき氷を頼んだら、先に、かき氷が来て、困った、という経験はありませんか。あります、あります、ありますとも。料理を食べてから、デザートにかき氷、これが理想ですよね。ところが、マレーシア人のほとんどがその理想を持っていないのです。
以前、ペナンで相席になったマレーシア人がかき氷 → チャークイティオ(麺料理)を食べていて「かき氷が先になっちゃったねぇ」と、暗に(店の人、順番が違うよねぇ)というテンションで話しかけたら「先に来た方から食べたの。おいしかった」という答え。とくに(かき氷を後で食べたかった)的なニュアンスはゼロ。
ほぉ、そうかと思った体験から数年後、今度は、そうだったのか!という発見がありました。
それは、かき氷のジャンルについてマレーシア人の友人と話していたとき、彼女いわく、かき氷はデザートではなく、おやつでもなく、「ドリンク」とのこと。
★たしかに食堂のメニュー表をよくみると、ドリンクのカテゴリーに、かき氷の名前があるので、チェックしてみてね★
なるほど、そうなんです。マレーシア人にとってかき氷は、溶けるのが前提のドリンクなのです。かき氷=ドリンクであれば、料理より先に、ドリンク(かき氷)が出てくるのも料理と同時にドリンク(かき氷)を飲み・食べている人がいるのも、かき氷の持ち帰りがあるのも納得。
ところ変われば食文化は違う。その発見がとてもおもしろいですね。
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