マレーシア料理図鑑68/おかず/中級★★★★★★/料理に詳しい人や食べ比べたい人へ/
豆腐(厚揚げ)に、キュウリ、もやしなどの野菜を挟んだもの。ソースはお店次第で、ほんのり辛いものが多い。写真はマラッカの店で食べたもの
豆腐スンバを解説
厚揚げ豆腐に、キュウリ、モヤシなど野菜をはさんだもの。料理の前菜やおやつでよく食べられています。野菜のみで作られたヘルシー料理でさっぱり、あっさりした味。チリソースやピーナッツソースをかけてどうぞ。
なお、スンバとは、はさむ、押しこむという意味。厚揚げに野菜がギュッと詰まった様子を表しています。
ホテルのビュッフェやレストランのサラダメニュー、またおやつ店で食べることができますよ。
豆腐スンバはどうやって食べる?
1個単位で取り分けやすいこと、また、見ためがかわいいので、パーティー料理の定番です。添えられているソースをかけてどうぞ。
豆腐スンバを初めて食べる人へ
さっぱりしたものを食べたいときは豆腐料理に注目してみてください。蒸し豆腐、卵豆腐、土鍋豆腐など、食べやすくあっさり系が揃っています。
この豆腐スンバは、辛くなく(ソースが辛いときもあります)、日本にもよくある厚揚げ豆腐なので、日本人にも食べやすさ満点。
といいつつ、この料理を知ったのは、日本でマレーシア人に紹介してもらってから。それ以前もマレーシアで見ていたはずなのに注目していなくて……。そういう、いつもの風景のなかにおいしい料理が隠れているのです。
ミニエッセイ「祝いの日の豆腐弁当」
ママレーシア人にとって豆腐は野菜であり、おやつであり、ときに、もてなし料理でもある。以前、マレーシア人の友人が「結婚式でもらったもの」というコメントを付けてSNSにアップしていた料理に驚いた。箱に整然と並んでいたのは、ひと口サイズの厚揚げ(豆腐パフ)。カラフルな薬味で美しく彩られ、甘い醤油のソースが付いていた。どうもこれ、日本でいうなら、結婚式の引き出物、お頭付き鯛入りの折詰弁当のようなもの。厚揚げの折詰弁当、いいね!
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