Roti Boy
甘い珈琲の香りに塩バターの余韻がひろがる、やみつき系菓子パン
クッキー生地とふわふわ生地のWの食感はメロンパン似。
マレーシアで超有名なパン、ロティボーイ(正確にはロティボーイはブランド名。商品名はロティボーイボンrotiboy bun)。1998年にうまれた大ヒット商品で、今ではマレーシアをとびだし、インドネシア、韓国、タイ、中国など、世界200店以上で販売されています。ロティボーイは、サクっふわっの2種の生地を組み合わせたパンで、いうなればメロンパンと同じ構造。特徴は茶色のクッキータイプの外側の生地。これ、なんと珈琲味! まるでミルク珈琲のような甘くて香ばしい味わいに、幸せをはこぶ甘い匂いが鼻をくすぐります。この匂いこそが、ロティボーイのヒットの理由。おいしい香りが店中に充満しているので、店の前をとおると、お腹が空いていなくてもつい「1個ください!」と注文してしまうのです。さらにもうひとつ、パンの中央に、かなりインパクトのある量のバターが入っているのもロティボーイの特徴。溶けてみえませんが、かむとじゅわっと口中に広がるバターの塩気がたまらんのです。塩バターに甘い珈琲。この魅惑のハーモニーが、一度食べればあぁもう、フォーリンラブ。そうそう、はじめて食べたときのことを今でもちゃんと覚えています。取引先の社長さんが会社のおみやげに持ってきてくれて「焼きたてがおいしいから、今すぐ食べて」と。手がテカテカになるのも構わず、同僚と一緒にかぶりつきました。あれから10数年経った今でも、ロティボーイの香りをかぐと、あの社長さんの笑顔を思い出します。おいしい手みやげって、持ってきてくれた人の顔もセットにしてずっと覚えているものなんですね。
Memo
ショッピングモール内の店「ロティボーイ」や「パパロティ」で販売。焼きたてを1個ずつ買える。ちなみに、ロティボーイという名前はノーティボーイ(naughty boy いたずら好きな子)の音の響きから名づけられたとか。なお、日本にも鎌倉にオープンした店「ロティガール」でそっくりのパンが楽しめる(現在くわしい記事を執筆中)。
Photo
クアラルンプール、ワンウタマショッピングモールの「ロティボーイ」にて2.8リンギット、2016年
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