マレーシア料理図鑑29/おかず/基本★★★/食べることが好きならここも/
葉っぱ(椰子の葉やバナナの葉)に包まれたオタオタ。魚のすり身で、手でつまんで食べる。炭火で炙っていてふっくらとした食感。写真はオタオタの聖地、ジョホールのムアで食べたもの
オタオタを解説
魚、ハーブ、トウガラシ、卵をねり合わせ、葉っぱで包み蒸し焼きにしたものです。
平らに焼き上げたオタオタは、つるんとして、弾力のある食感。
味は、ほのかにスパイシーなかまぼこという感じで、かめば口中に魚の香りがフワッと広がります。
東南アジア各地に似た料理があり、マレーシアでも地域で特徴があります。たとえば、ペナンのオタは三角型のムース系で、タイのホーモック似。ジョホール州ムアのオタオタは、長方形オタオタの最高峰。味、食感のバランスが格別です。
オタオタはどうやって食べる?
留め金や楊枝を取り、葉っぱを開いて、中のすり身を手でつまんで食べます。ちなみに、テーブルの上にオタオタが常備されている店があり、ここでは、食べた分だけ、後会計です。
オタオタを初めて食べる人へ
メインの料理がくるまでの前菜として、また、夜市をぶらぶらしているときに買う定番の料理が、オタオタです。
葉っぱで包まれているので持ち運びしやすく、持ち帰りにもマル。
決して派手な料理ではありませんが、ねりもの好きの私はすっかりハマって見つけたらつい注文してしまいます。
ちなみに、葉っぱで包まれた料理がマレーシアには多数あるので、見分け方にコツが必要。焼き鳥のとごく炭火の焼き台で焼かれている長方形の葉っぱものを発見したら、それが、オタオタです。
ミニエッセイ「マレーシア、最高!」
オタオタをめざし、ジョホール州のムアへ。クアラルンプールで(KL)からバスで3時間半かけて行ってきた。夜8時に到着。まず驚いたのが、オタオタ屋台の炭火台で焼かれている数。KLの屋台の2倍はあり、焼き上がった瞬間にどんどん売れていく。次に驚いたのは、味。厚みがありながら、ふわっとやわらかい。粗く刻んだイカが中に入っていて、コリッとした歯ごたえとイカのうま味も味わえた。さすがムア、納得の味だった。で、最後に驚いたのは、食べ終わった人のテーブルに山盛りになっている葉の残骸。どうも、1人10個以上は食べているらしい。ムアのオタオタはすべてが格別だった。
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