Kuih Goyang / Kuih Kembang Goyang / Kuih Loyang / Kuih Ros
可憐な花形がティータイムをパッと華やかにしてくれる
薄味のスナック菓子でカリカリ食感。来客に出せば歓声が上がること間違いなし
味は、ほのかにココナッツの香り。カリカリの食感と見た目の可愛らしさが「クエ・ゴヤン」の特徴です。写真のような6片のシンプルなものから、花びらのような曲線が幾重にも広がっているゴージャス型など、とにかく見た目がキュート。作り方は、写真(右)の鉄製の型を生地に浸し、それを高温の油にじゅっと入れると、自然に生地が成形され、型からぽろっとはずれて、この愛らしい形に。この技、見事です! さて、「クエ・ゴヤン」には、上のマレー語表記がいくつも並んでいるように、複数の呼び名があります。「Kuih Kembang Goyang (Kembangは花の総称、Goyangはゆれる=つまり、ゆれる花型のお菓子)」、「Kuih Ros (バラ型のお菓子)」など。じつはこのお菓子、アジア全域(スリランカでも人気)で食べられていて、もともとのルーツはヨーロッパにあるのだそう。とくにヨーロッパ北部、スカンジナビア半島の伝統菓子「ロゼットクッキー」にそっくりです。スカンジナビア半島ではクリスマスの時期に食べられているそうで、一方マレーシアでも、「ハリラヤ」(断食明けのおまつり)や「中国正月」の時期の定番。どちらもお祭りの日のお菓子という共通点が楽しいです。
memo
「ハリラヤ」や「中国正月」など祭りの時期に自宅で手作り。そのころになると、スーパーでも販売。赤い蓋のプラスチックのボトルに入って売られている。割れやすいので扱いは慎重に。
Photo
マレーシア人のハニサさんが手作りしたもの。気持ちいいカリッ食感でした、2011年
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