Kuih Bahulu/ Kueh Bahulu
軽い食感のスポンジケーキでしっとりよりさっくり食感
見た目がかわいい。また意外に日持ちがするので、おもたせにマル
球体を半分にぱかっと割ったような形で放射線状のラインが目印。ちょうど手のひらにのるぐらいのサイズのスポンジケーキが「バフル」だ。とってもポピュラーなお菓子で、何度か食べたことはあるが、正直に告白すると、まだ味の正解がつかめていない。現地のレシピ本には、「小麦粉と卵、砂糖で作られるフランス菓子のマドレーヌに似たお菓子」と紹介されているけど、今まで食べた感想でいえば、バフルにマドレーヌ感はあまりなかった。私が食べたものでいえば、外側は固めで、中は空洞がぽこぽこ空いているような軽い食感。しっとり系のスポンジケーキと軽いくちどけのメレンゲクッキーの間のような感じだった。
ここからは、あくまでも想像になるけど、バフルは祭りの時期によく食べる。なので、祭りの時期のスーパーで見かけることが多く、同じ祭り用のお菓子であるクッキーの近くに置いてある。つまりバフルもクッキーぐらい日持ちのするお菓子として売られているのだ。これは2,3日しか日持ちのしないマドレーヌとは大違いで、そもそもお菓子界のなかでの立ち位置が違うのでは、と思う。ちなみに、名前のバフル「bahulu」は、bau(香り)、dari(~から)、hulu(距離)という3つのマレー語からきているそうで、“遠方からの香り”というなんともロマンチックな名前。
memo
マレーシアの小麦粉でつかった焼き菓子全般は、ヨーロッパ由来のお菓子といわれる。各家庭にオーブンが無いころの調理法は、型に生地を流し込み、下は炭、上はヤシの実の皮を燃料にして焼く。田舎では、今でもこのような伝統的な調理法でバフルを作ることがある。
Photo
KLからマラッカへ向かう高速道路のサービスエリアにて、写真の1パックで(約25個入り)で10リンギットぐらい、2013年
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