マレーシア料理図鑑12/おやつ/基本★/初マレーシアでおさえて欲しい料理/
カラフルな見た目に怖気づくなかれ。ほくほく豆入りで食べやすいかき氷です。小豆、金時豆、ピーナッツ、コーンなど具だくさんで、栄養のバランスも考慮済みか?! 写真はイポーで食べたアイスカチャンで、コーンアイスのせの特別版。
アイスカチャンを解説
アイスは氷、カチャンは豆。つまり、豆入りのかき氷のこと。マレーシアは常夏の国なので、年中いつでも食べられている、ひんやりスイーツです。
日本の宇治金時も豆入りですが、アイスカチャンにおける豆の重要度は、宇治金時のそれを超えています。なんといっても豆の種類が多い。甘く煮た小豆、水煮の大豆、食べごたえ満点の金時豆、カリカリのピーナッツも豆カウント。
豆以外の具も多種で、これらの食感も味も異なる具が、ひとつのかき氷として成り立っているのは、豆類の大きな包容力によるもの。豆、さすがです!
また、アイスカチャンを含む、具だくさんかき氷のことを「ABC」といいます。Air Batu Campurの頭文字で、アイルバトゥ(Air Batu)は氷、チャンプルは混ぜる。つまり、いろんな具を混ぜながら食べるのが、かき氷なのです。
アイスカチャンはどうやって食べる?
南国なので、屋台で食べていると、みるみるうちに氷が溶けていきますが動揺しないで。具だくさんの冷たいジュースとして味わうべし。マレーシアでかき氷は、おやつではなく飲みものです。
Menuをよくみると、Minuman(飲みもの) Sejuk(冷たい)コーナーの1番目に、ABC(かき氷)が記載されている!
アイスカチャンを初めて食べる人へ
マレーシアのかき氷は具だくさん。これでもか、というぐらい様々な具が入っていて、まるで宝探しです。豆以外の具は、ぷちぷち食感で、ほんのり甘いとうもろこし。真っ黒で、ほんのり苦い仙草ゼリー。ほかにシロップ漬けの透明なニッパヤシの実など個性派ぞろい!
ミニエッセイ「栄養バランスよし!」
マレーシアのかき氷はとってもカラフル。豆、とうもろこし、仙草ゼリーなどそれぞれの色が独特で、さらにシロップを2〜3種あいがけしたりする。ところが、その華やかな見ためとは異なり、どの具もシンプルな味。もちろん甘いけど、ゆでた豆やコーンなど親しみのある味が多く、穀類多めでヘルシーな気さえする。もしかしたらマレーシア人はかき氷で栄養補給を考えているのかもしれない。で、、常夏なので、すぐに氷が溶け、砂糖水のなかに豆たちがぷかぷか浮かぶ状態、いってみれば、豆入りの冷たいジュースになるのだが、具だくさんなので最後まで楽しめるのもいい。
Memo
具やシロップの種類は店によって異なり、シロップはローズ味やサーシ味がポピュラー。練乳をかけたり、アイスクリームをのせたりすると、割高になる。
この記事へのコメントはありません。