マレーシア料理図鑑58/おやつ/中級★★★★★/アジア料理に詳しいならここも/
もちっとした食感、椰子砂糖のやさしい甘み。沖縄の黒糖餅似の伝統菓子で、日持ちがするのでおみやげにも最適。写真はおみやげ用に箱に入ったもの
ドドルを解説
伝統菓子をおみやげにしたいならドドルがおすすめです。
濃い茶色で見た目は地味ですが、もちもち食感に、ほどよい甘さで、まるで和菓子の団子や甘い餅のよう。食べやすくて、日持ちもします。
かむと、ふわっとアジアンな香り。ココナッツミルクを使っているためで、米粉を加え、かき混ぜながら、ゆっくり加熱して作ります。
オリジナルのほかにドリアン・ドドルも人気です。ドリアンが好きなら、ぜひトライ。
ドドルはどうやって食べる?
手でそのままパクリ、です。小分けタイプと切り分けタイプがあり、バラマキおみやげに便利なのは前者、味のおいしさは後者が上です。
ドドルを初めて食べる人へ
ひとことでいうと甘い餅。ココナッツミルクを使っているので、鼻にぬける香りがアジアンです。
おみやげコーナーにある箱入りのものは小分け包装。バラマキみやげにぴったりです。2ヶ月ぐらい日持ちします。
また、マラッカのジョンカー通りには、切り分けて食べるタイプの大きめドドルが透明な袋に入って売られています。舌触りなめらかでもちもち、やわらかくておいしいです。
大きめドドルは冷凍が可能で自然解凍でまたもちもちに。
ミニエッセイ「作る人に思いを馳せる」
マレーシア全土のおみやげ店にあるドドル。先日、マラッカのおみやげ市場でドドルの実演販売をしている店を発見した。甕から取り出したドドルはのび〜る質感でまるでトルコアイスのような実演。のび〜る見せてもらい、試食もできた。また、思い出すのは数年前、ドドル職人に取材を申し込んだが
結局、実現できなかった。なぜかというと職人が前日のドドル作りで熱射病になり、作業ができなくなったのだ。ドドル作りは4〜5時間かけてじっくり生地を加熱し、練る。南国での長時間調理はきっと過酷だろう。このエピソードもおみやげに添えたい。
Memo
ドドルは、オリジナル、パンダン、ドリアンの3種で販売。ドリアン味(写真)はドリアン好きなツウ好み。ちなみにタイ、インドネシアにも同じようなお菓子があり、インドネシアではドドール(綴りはDodol)という。
Memo
ようかん色の伝統菓子で、食感はようかんよりもやわらかく、もちっと跳ね返ってくる弾力がある。
Memo
小分けタイプでもブランドによって味が違い、写真のTAN KIM HOCKブランドはおすすめ。ときに粉が多すぎるのか硬いドドル(もしくは、古くなってしまったものかも)もあるのでご注意を。日持ちはするが1ヶ月ぐらいで食べ切りたい。沖縄の黒糖餅にそっくりで、日本人も食べやすい味。
Memo
動画でも紹介しています。下記クリック
「マレーシアみやげ スーパーで買える伝統菓子 ドドル」
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