マレーシア料理図鑑21/軽食/基本★★/2度目のマレーシアならここを攻める/
蒸したて、揚げたて、鮮度よし。三拍子そろった、マレーシア人自慢の点心。朝からおいしいものを食べたい。そんな欲望を感じたら、点心の店へGO! 写真はペナンの専門店にて
マレーシアの点心事情
マレーシア人は点心が大好きです。もしかしたら、中国に次いで世界2位ぐらいの好きっぷりかもしれません。
蒸し立て、湯気の出る蒸篭が並ぶ点心専門店は、早朝から大にぎわい。肉まんやチャーシューまんはおやつ感覚で食べます。
ホテルの中国レストランの点心ランチはビジネスマンのランチミーティング場所の定番。さらに、豚肉のかわりに鶏肉を使ってムスリムの方も安心して食べられるマレーシアらしい点心店が続々登場しています。
中国由来の点心は、今やマレーシアの食事になくてはならない存在なのです。
点心はどこで食べる?
気軽に食べたいなら屋台街のパオ(PAU/包)コーナーへ。肉まん(大包)、チャーシューまん(叉焼包)、野菜まん(菜包)。甘いカヤまん(加椰包)など種類豊富。なぜか、外の薄皮を剥いて食べます。
海老蒸し餃子など本格的な点心は、専門店やホテル内のレストランで提供している。とくに中国系民族が多く暮らす地域、イポーやペナンには名店が多いです。
マレーシアで点心を初めて食べる人へ
マレーシアで、人気No.1の点心はハーガオ(蝦餃=海老蒸し餃子)です。ほかに、海老焼売、湯葉包み揚げ、ヤムイモ揚げ。潰した米をシート状にのした生地で海老や叉焼の具を巻いたチーチョンファン(豚腸粉)も人気。
さらに大根餅、エッグタルトもおいしくて、つまり、すべておいしい!
点心専門店は朝が本番なので、朝食にぜひ味わって。一方、ホテルレストランの点心はランチ提供が主流。マレーシア全土で楽しむことができます。
ミニエッセイ「点心の特徴」
マレーシアの点心(専門店提供)の特徴はこの3つ。①ひと口サイズの小ぶりのものが多い。とくに焼売は、可愛らしいミニサイズでパッと花が開いたような見ため。②具は、豚と海老をミックスで。食感よく、旨味も増す。(この①と②は中国南部の点心の特徴だという)③甘いチリソースをつけることがある。点心自体に味がしっかりついているので付けないことも多いが、つけて味変もいい。さらに、点心職人が大事にしているのは「食材の鮮度、蒸したて、揚げたて」。これが無いとおいしくならないよ、と。だからマレーシアの点心は、ひかえめに言っても最高においしい!
Memo
点心の専門店は“朝”が本番。朝6時ごろOPENし、午前10時ぐらいになると売り切れてしまう。ホテルの中国料理店は“昼”が本番。夜は、点心のメニューは提供していない。
数年前にマレーシアで食べた揚げマントウが忘れられません。
レシピご存じないでしょうか?
揚げマントウおいしいですよね!こちらにレシピはございませんが、中国料理のマントウと同じレシピだと思います。蒸したものをこんがり揚げれば完成すると思います。