おかず

アヤムゴレン Ayam Goreng

マレーシア料理図鑑19/おかず/基本★★/2度目のマレーシアならここを攻める/

カリカリの皮にスパイスが集合。嚙むほどにアジアを感じる鶏の唐揚げ。マレーシアの鶏料理はおいしいので、肉好きなら鶏から攻めよ。写真は、マレーシア人の手料理


アヤムゴレンを解説

アヤムとは鶏、ゴレンは揚げるという意味で、つまりは鶏の唐揚げです。鶏唐好きの日本人は多いですが、マレーシア人も同じで、外食でも家庭でもよく食べます。

味つけは作る人によって様々。なかでも、ターメリック、カレー粉、そしてカレーリーフをアクセントにして香りよく仕上げたアヤムゴレンが人気(というか、私が好き💗)。

玉ねぎやレモングラスをペーストにして下味に加えることも多く、実は、ひじょうに手間がかかっている料理で、かめば、スパイスのいい香りがふわっと鼻に抜けて余韻抜群です。


アヤムゴレンはどうやって食べる?

アヤムゴレンは骨付きです。なぜなら骨の周りがおいしいから、とマレーシア人。皿にのせるとデカッ!と思うサイズですが、骨が大きいので、肉部分のボリュームは意外と普通です。


アヤムゴレンを初めて食べる人へ

マレーシア人がしょっちゅう食べる鶏料理は、サテーではなく、チキンライスでもなく、このアヤムゴレンです。

日本のから揚げとの違いは、カレー味であること、骨付きであること、サイズが大きいこと。また、皮のカリカリ感を重視して、しっかり揚げていること(常夏なので保存性を高める効果もある)。

また、民族間の共通語として英語名を使う(粥ならポリッジのように)ことも多いマレーシアですが、この料理は、アヤム=鶏、ゴレン=揚げる、のマレー語。つまり、西洋のフライドチキンとは違う“マレーシアの味”をアピールしています。


ミニエッセイ「鶏料理がおいしいのは」

様々な宗教観をもつ人が、ともに暮らすマレーシア。そのため、料理に使う食材や調理法は、店主や作る人それぞれの宗教のルールが反映されたものになっている。また、食べる側も、自分の宗教の教えに従って、行く店を決める。鶏肉は、宗教の縛りがない。つまりどの宗教の人でも食べることができる。マーケットが大きいので、レストランや屋台など外食産業は鶏料理に力を入れる。そこから鶏料理のメニューが増え、料理の技が向上し、鶏そのもの質もどんどんアップ。だからマレーシアの鶏料理はおいしいのだ。


Memo
写真は、日本在住ジジさんの家のアヤムゴレン。レモングラスの繊維がカリカリに揚がっていて、ひじょうに美味だった。上にのっているのは、素揚げしたカレーリーフ。

関連記事

  1. クエゴヤン
  2. チキンライス Chicken Rice
  3. ルイ茶 Lei Cha / 擂茶
  4. ビスクマゾーラ Biskut Mazola
  5. ピサンゴレン Pisang Goreng
  6. ペナン・ラクサ Penang Assam Laksa
  7. ヤムケーキ
  8. 粥 Porridge

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

  1. マレーシアフェア2025・イオン幕張新都心にて開催決定!
  2. 本出版のクラウドファンディングに挑戦します
  3. 料理教室のお知らせ。本格チキンライスとオンデオンデ、よみうりカルチャー自由が丘にて
  4. 満席御礼。マレーシアの国民食「ナシレマッ」体験講座、よみうりカルチャー自由が丘にて。
  5. マレーシア食品のトレンドに注目。美容と健康をふだんの食事に取り入れるアイデアが満載
  6. 終了。マレーシアのティータイム体験、よみうりカルチャー自由が丘
  7. マレーシアごはんカレンダー2025、完売。
  8. 初マレーシアの方へ。おすすめ料理ベスト3
  9. 辛いものが苦手な人でもマレーシアの味は大丈夫?
  10. 甘いモノが大好き。マレーシアで人気のおやつは?
PAGE TOP