首都クアラルンプールから高速電車で2時間半のグルメ都市イポー。市内にあるレストラン「Just Cook 粥底火锅」のオーナーシェフ、ジョアンさんにイポー名物「イポーチキン」を習いました(2023年取材)。
できあがった料理を実食して1番驚いたのが、ゆでた鶏皮のクランチーな食感! 歯でスッとかみきれて、その瞬間に鶏のうまみが口中に充満。もちろん、鶏の身も最高で、適度な弾力に、しっとりした舌触りでした。
Ipoh Chicken イポーチキン
ジョアンさんによると、沸騰した湯に鶏をいれ、再沸騰したら弱火で20分。調理した鶏は、よく運動している地鶏で、ベストサイズの1.8~2キロ。
鍋で鶏をゆでる。
書くと簡単そうに見えますが、鶏のサイズに鍋のサイズ、火加減、気温などそれらが完璧な手順だからこそ、この味になるんだ、と。
以前読んだ本に、高級中国料理店には、蒸し魚の専門の料理人がいて、調理する魚のベストな蒸し加減を見極めている、とのこと。蒸しすぎはパサパサになるし、足りないと生のまま。ベストな状態の火入れは熟練の技が必要だ、とのこと。まさにその技だ!と思いました。
Tauge ゆでもやし
チキンに合わせるのは、ゆでもやし。イポーはもやしが特産で、このもやしのおいしいこと! シャキシャキでジューシー。短くて太いもやしは、かむごとに水分がぴゅっと弾けます。あまりにも普段食べているもやしと違うので、もはや、もやしと言っていいのか悩んでしまうほどです。
Ipoh Hor Fun イポーホーフン
エビの頭で作る香り油が味の決め手のホーフン。ホーフンとは米麺のことで、このスープ麺はイポー名物。詳しくはこちらの記事へ。
Pork Belly with Fish Sause 豚の三枚肉の魚醤炒め
もうひとつ習った豚の三枚肉の魚醤炒めは白いご飯がぐんぐんすすむ味でした。
ちなみに「Just Cook 粥底火锅」はイポーで人気の粥鍋店。とろとろの粥鍋もいただき、忘れられないひと時になりました。今回習ったもやしチキン、イポーホーフンはリクエストベースで提供、とのこと。