マレーシア料理図鑑77/おやつ/上級★★★★★★★/専門店提供、めずらしい料理/
みんな大好き春巻。めずらしい料理ではなく、とてもポピュラーな味。上級として紹介したのは、どこでも食べられるので、あえてマレーシアで食べなくてもok、という意味。味はとても美味。写真は日本で再現した手作りのもの
ポピアを解説
具だくさん春巻き。小麦粉の皮で野菜が巻かれています。
ポピアは2種類あり
・揚げたもので、長さ5センチぐらい ・あらかじめ焼いた皮にくるんだ太巻き系
どちらも、具は野菜中心で人参、豆腐、椎茸、大根に似たクズイモ(センクワン)など。さっぱりした味です。
ちなみにポピアは中国の南部が発祥といわれ、台湾から東南アジア各地で広く食べられています。マレーシアでも、おやつや食事でひんぱんに登場する料理です。
ポピアはどうやって食べる?
揚げたタイプはチリソースにつけて。焼いた皮で巻いたタイプは味付きなので、そのままどうぞ。ちなみにペナンでは、アッサムラクサの汁にポピアを浸して食べるのが美味、という説もあるとか(おいしそう!)。
ポピアを初めて食べる人へ
揚げものが並んだおやつ屋台で買うか、レストランのメニューにあります。ようは春巻きで、食べやすいです。
揚げたポピアをPopiah Goreng 太巻きポピアをPopiah Basah と表記し、後者はニョニャ・ポピアともよびます。太巻きポピアの味つけは、甘みと辛みのあるチリソース。そこに、黒醤油で味をつけたクズイモ、シャキシャキのキュウリやもやし、焼き卵、ゆで海老など、多種の具。
ポピアは持ち運びしやすいので、テイクアウェイ向きでもあります。
ミニエッセイ「時空を超えて」
親など、誰から受け継いた料理には、その味に携わった人たちの想い、魂のようなものがこめられていると思う。なぜそう思うかというと、マレーシア人シェフのアスリさんがこんなことを言っていたからだ。「マレーシア料理を作っていると 幼い頃に見ていたお母さんの料理姿が心によみがえる。そこで、どの調味料を使っていたのかまで見えるんだよ」と。また、こんなことも言っていた。「天国のお母さんに叱られるから料理には手を抜かない」と。料理は、時空を超えて、会いたい人とつながる魔法なのかもしれない。
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