ごはん&麺

海老麺 / 福建麺(ペナン)

Hae Mee / Hokkien Mee / Prawn Noodle

海老のうま味をこれでもかっ!ときかせた贅沢な味

赤い色のスープは辛そうに見えますが、そうでもないので安心を

写真を見て、「海老麺」といいつつ海老がのってないね、と思うなかれ。ひと口スープを飲んだらわかります。口のなかで広がる風味はまさしく海老! 干し海老、海老の殻から取っただし、ときに海老のミソも煮込まれた濃厚スープで、海老を食べるよりも胃袋全体にしみわたる海老の奥深さ。そこに食欲をそそる唐辛子のスパイシーさを重ねたスープの絶妙さたるや、やみつき度満点。実際、多彩にあるマレーシアの麺のなかで「海老麺がイチバン好き!」という熱烈サポーターがたくさんいます。さて、わたしが海老麺のおいしさに目覚めたのは、ペナンに旅をしたとき。ペナンでは海老麺を「(プロウンヌードルではなく)ホッケンミー」とよび、クアラルンプールよりも専門店が多数。そのため地元の人の舌も肥えています。食べてみると、まず感じるのはスープの抜群の香りのよさ。海老ってこんなにいい香りだったのね~。さらに驚いたのは麺で、1杯の丼のなかに、卵麺(イエローミー)とビーフンの2種の麺をミックスするのがお約束。卵麺のコシ、ビーフンのつるっとしたのどごしの両方を味わうことができ、最後までおいしさが飽きません。具は小海老、ゆで豚、青菜で、このシンプルさも濃厚スープにぴったりでした。みなさんペナンに行ったら、ぜひ海老麺を。

Memo
漢字表記で「海老麺」、中国語読みで「ハーミー」、ペナンでは「ホッケンミー」、英語は「プロウンヌードル」となる。このように、同じ料理にいろんな名前がついているというのは、それだけ多数のエリアで、多数の民族に愛されているという証。

Memo
海老麺には、もうひとつ味の決め手があり、それはフライド・オニオン。「バワンメラ」(タイ語はホムデン)とよぶ小さな玉ねぎを薄切りにして揚げたもので、これをトッピングすると香ばしさとコクが各段にアップ。

Photo
ペナン、ホッケンミー専門店、5リンギットぐらい、2015年

関連記事

  1. チェンドル
  2. ニョニャラクサ
  3. ボボチャチャ
  4. クエスリムカ
  5. ポークボールミー
  6. アッサム・プダス
  7. チキンライス
  8. ナシゴレン

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

  1. 朝ごはんもある!「マレーカンポン・コピティアム」
  2. 新宿にて「マレーシアフェア2023」開催決定! マレーシアグルメが大集合
  3. Instagramにて情報発信しています。
  4. 調味料からマレーシア料理全体の味の傾向を探る
  5. マレーシア料理の地域性について考察
  6. アッサム・プダス
  7. マレーシア人の民族性と食文化
  8. ちまき
  9. マレーシアごはんの歴史、変遷
  10. イカン・バカール
PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。