マレーシア料理図鑑14/ご飯もの/基本★★/2度目のマレーシアならここを攻める/
パラッとした食感のインディカ米で作る最高のチャーハン。カンポン、イカンマシン、USA、パタヤ……といろんな種類があって楽しい。写真は、ペラ州のクアラカンサーにて
ナシゴレンを解説
ご存じ、炒めたチャーハンです。日本ではインドネシア料理として知られていますが、マレーシアでも普段の食事として、よく食べられています。
味つけは色々ですが、全体的に食べやすいシンプルな味。あっさりした塩味、トウガラシを加えて辛くしたもの、発酵エビ(ブラチャン)の旨味と香りを効かせたものなど。具は、海鮮や鶏肉をメインに、数種の野菜を組み合わせます。
ナシゴレンはどうやって食べる?
ほとんどの場合、トウガラシのタレが付いてきます。これがうまい! ご飯にちょっと垂らすなど、味変しながら食べてください。辛い刺激が食欲をかきたてます。
ナシゴレンを初めて食べる人へ
マレーシアのナシゴレンは多種多彩。
そのなかで私のおすすめは「ナシゴレン・カンポン kampung」。カンポンは田舎という意味で、昔ながらのナシゴレン、のような名前。具の主役は、煮干しそっくりの小魚(イカンビリス Ikan Bilis)。パッと見、海老や鶏肉に比べて地味ですが、食べてみれば、これが抜群においしい!
カリッとした食感、絶妙な塩気に香ばしさ。また生のトウガラシ入りのことがあり、爽やかでパンチのある辛さのときもあり、ハマります。ナシゴレン・カンポン、見つけたらぜひトライ。
ミニエッセイ「選ぶって楽しい」
屋台で。メニューがたくさんある!と喜んでよく見たら、ぜんぶナシゴレンなのである。「ナシゴレン・ウダン(海老)」「ナシゴレン・カンポン(煮干し)」「ナシゴレン・イカンマシン(塩魚)」「ナシゴレン・USA(海老・イカ・鶏)」「ナシゴレン・パタヤ (卵包み)」。これ、具の違いでメニュー化されているのだ。なんだ結局はナシゴレンじゃん、と思うかもしれないが、そうじゃない。選ぶ行為は、とても楽しい。その日の、その場所の、自分にぴったりのナシゴレンに出合うことができるから。主体性をもって選べるって、いいね。
Memo
屋台に、レストランに、カフェに、家庭で、どこでも食べられている味。種類は「ナシゴレン・カンポン」のほかに、「ナシゴレン・イカンマシン」(イカンマシンとは塩漬け魚。しょっぱい魚入り)、「ナシゴレン・USA」(海老 udang、イカ sotong、鶏 ayam 入り)、「ナシゴレン・パタヤ nasi goreng pattaya」(薄焼き卵で包んだもの)などがある。
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