マレーシア料理図鑑20/おやつ/基本★★/2度目のマレーシアならここを攻める/
ご飯がすすむ野菜炒め。定番の空心菜をつかって、コク旨辛に仕上げたもの。写真は、クアラルンプールのレストランで食べたもの
カンコン・ブラチャンを解説
発酵調味料(ブラチャン Belacan)で炒めた人気の野菜料理です。
カンコンとは空心菜のこと。ブラチャンは塩漬けにした小海老を長期間熟成してペーストにしたものでマレーシア料理に欠かせない大事な調味料。さらにトウガラシを効かせて、ピリッとした辛さと発酵海老の旨味の二重奏。食欲をかきたてる味です。
日常的によく食べられている料理で、家庭でもよく作られています。食堂、レストラン、屋台街など、どこでも気軽に食べることができます。
カンコン・ブラチャンはどうやって食べる?
コク深い味なのでご飯に合わせて食べます。そうそう、マレーシアの野菜炒めのでよくあるのは、タレ多め(=つゆだく)のこと。なぜならタレがご飯にからんでおいしいので、あえて、つゆだくで仕上げるのです。
カンコン・ブラチャンを初めて食べる人へ
発酵海老の香りが強く、トウガラシの辛さが効いているので、大人向けの野菜料理です。ビールにもよく合います。
さて、マレーシア人のふだんの味を食べたいなら、旅先の「ナシチャンプル」の店に行ってみしょう。店頭に並んだ料理から食べたいおかずを3~4種選び、ご飯(白飯がおススメ)と一緒にワンプレートで食べるスタイルです。
たくさんおかずが並んでいますが、ここはビュッフェではなく、あくまでも自分で選べるマレーシア版の定食店。おかずの数と種類で値段がかわります。味の組み合わせを考えて、このカンコン・ブラチャンとアヤムゴレン、それに、卵か豆腐を合わせるのが、わたしの定番のセットです。
ミニエッセイ「空心菜」
日本では限られた時期だけ見かける貴重な野菜、空心菜。一方、マレーシアでは、いつでもどこでも買える、いや、生えている(庭先ですくすく育つらしい)超メジャーな野菜だ。マレーシア人のチャーさんが、「空心菜は、うさぎも好きだよ」と教えてくれたことがあり、えっ、うさぎが空心菜、と驚いたのだが、マレーシア・イポーの中国寺院では池に住むカメの餌として空心菜が販売されていて、おいしそうに空心菜をもぐもぐするカメの姿を見たこともある。空心菜のポテンシャルの高さに拍手!
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