マレーシア料理図鑑97/おやつ/上級★★★★★★★★★/マレーシア通やリピーターへ/
濃厚シチューに、トーストをつけて食べる料理。まるで西洋料理なのだけど、ローカルに親しまれている地元飯。写真はジョホール州のホーカーセンターで撮影
カチャンプールを解説
ジョホール州の郷土料理です。
豆と牛肉を煮込んだスープでパンと一緒に食べます。豆が煮崩れるまでじっくり火を入れ、牛肉でコクをつけた濃厚な味。厚切りトーストを合わせるのポピュラーですが家庭では色んなパンを添えるそう。
朝ごはんによく食べます。また、トッピングの玉ねぎのみじん切りと目玉焼きも味のポイント。清涼感やまろやかさが絶妙で一度食べると、虜になりますよ。
カチャンプールはどうやって食べる?
パンとカチャンプールはセットです。パンを浸したり、具をすくったり、お好きにどうぞ。
カチャンプールを初めて食べる人へ
豆の煮込み料理です。コクがあり、パンとの相性は最高。
さて、カチャンプールは北アフリカや中東にルーツのある料理といわれています。料理名のカチャンは、マレー語で豆。そしてプールは、いろいろ調べた結果、エジプト料理のそら豆の煮込み「フール Foul Medames」からきているのでは…とのこと。
ジョホール州のホーカーセンターで食べられます。また最近はクアラルンプールにジョホール出身のシェフが腕をふるう店があり、そこでも提供しています。
ミニエッセイ「カフェ飯向き」
「西洋料理だと思った!」これが、わたしが初めてカチャンプールを食べたときの感想である。カチャンプールを食べた店が、パスタやハンバーガーなどの西洋料理とナシレマッやラクサなどローカル料理の両方を提供するおしゃれカフェだったので、カチャンプールは西洋料理のカテゴリーに分類してしまっていた。なぜなら、肉のうま味が濃く、すっかり西洋のシチューだと思ったのだ。トースト付きだし、ねぇ。これがジョホール料理だなんてびっくり。マレーシア料理の味の多彩さはすごい。その豊かさにずっと魅せられている。
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