肉まん、花巻、ちまきを習ったら、デザートはドリアン!
2012年6月の土曜日お昼、八丁堀のマレーシア料理店・マレーカンポンでマレーシア料理教室を開催しました。
先生は、中国東北省出身の朱先生。
メニューは、ちまき&肉まん&花巻。
んっ…?マレーシア料理なのに、なぜ中国のちまき?と思われる方も多いと思います。マレーシアは主に3つの民族が一緒に暮らしている多民族国家で、人口の25%は中国系。そのため中国本土と同じお祭り、それにまつわる食文化がしっかりと根付いているのです。
今年の6月は、旧正月の5月5日にあたる端午節。そのため6月のマレーシアの街は中国福建省だったり、ニョニャだったりと多種のちまき一色。それにちなんで、東京でもちまき祭りとなったのです。
私が企画する料理教室のモットーは、教えてくれる現地の先生との交流です。
先生の幼いころの思い出、その料理を食べる意味、地元の風習などを語ってもらいながら、料理を学びます。
おいしいごはんって、食べる人、作る人の生い立ち、想い、生き方。そんなものがぎゅっと詰めこまれています。おいしいものにはかならずストーリーがあるし、それを食べることで、その人の生まれ故郷や子供のころの気持ちとつながる。ごはんを通して、時空も距離も越えるパワーがある。
さて、今回は包む工程を生徒さんに挑戦してもらいました。
まずはちまき包み。
ちまきを片手で持ちながら、反対の手で紐を結ぶのが難しい。何回もやり直し、破れてしまった笹の葉を交換しながら、みんな真剣にトライ。でもできなくていいんですよ~。何事も体験が大切。このあと、ちまきは30分ほど沸騰したお湯でゆでるのです。
ここで朱先生の豆知識。
ちまきは、チョンズのチョンは“あたる”という発音に似ていることから、テストのカンがあたる、という縁起をかついで、試験の前に食べるんだそう。日本のカツ丼的存在なわけです。端午節の日は、朱先生の家族は朝からちまき。ただ、よく知られた豚肉入りの醤油風味のちまきではなく、小豆のみを具にしたシンプルなちまきに、砂糖や醤油をつけて食べていたそうです。
次に、肉まん包み。
こちらは一発勝負なので、真剣度も増します。先生に教えてもらいながら、挑戦。皆さんすごく上手で、私はびつくり、また、ちょっとぐらい破けてもご愛嬌でしたね☆
次は花巻。こんな風につくるのね~と感心。
くるっと巻いて、くるっとひねれば、花が咲いたようにひらひらになります。そして蒸しあがり~。ほっかほか、出来たて、最高にうまし。牛肉の餡は、さっぱりの脂ながらもジューシー。
ちまきは次の日に食べたほうがいいので、先生が作ってくれた小豆ちまきを試食。もちもちしてうまいです!
☆こちら次の日に撮影した、みんなで作ったちまき
最近の中国の男性は料理をする人が増えているそうですよ。流行らしい。たしかにマレーシアでも、料理好きの男性は多くいました。また、中国系の文化として、「ホストが料理を取り分ける」というがあるので、家族の食事では、お父さんが料理のサーブ係り。日本とは考え方が違うのです。
そして今回。今が旬とあって、この果物もみんなで食べました!
じゃじゃん!ドリアン!!
幼い頃ドリアンを4、5個家族で食べるのが普通だったチャーさん、実家がドリアン畑を持っているムスキさんが、ドリアンを解体してくれました。
初めて食べる人。皆さん神妙な顔…。ギブの人もいらっしゃいました。でも気にしないで~!ドリアンは、1回目は誰もが(稀に例外もいます)不思議?まず?と思うのですが、3回ぐらい食べ続けると、これはうまいっ!と味覚が変わるのです。かくいう私もそう。
これが中身。日本で買えるのはタイドリアン。解体すると5房になり、たいてい1房に2粒の身が入っているので10粒あります。それを手がベタベタになるのを気にせず、かぶりつくのです。
初めての人の感想。
・このドリアンの匂い、明日には消えますか?
・私、ちょっと苦手です
・また食べてみたい
・もういいです
などなど。
皆さん、初体験、お疲れさまでした。
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