現地取材

イポーで、果物「ポメロ」農園を見学

Visiting Pomelo farm in Ipoh, and learinng how to check the sour or sweet

クアラルンプールから高速電車(ETS)で2時間半、美食タウンとして知られるペラ州のイポー。ここは、マレーシアで人気の果物「ポメロ」の生産地です。

ポメロは、直径15~30センチほどの柑橘系の果物。資料には「グレープフルーツと同じか、すこし大きいサイズ」とありますが、マレーシアのポメロは、グレープフルーツよりもずっと大きい印象です。ザボン(文旦ともいう)の仲間ですが、皮は黄色ではなく緑。分厚い皮を向くと、半透明の薄皮のなかにジューシーな実がはいっています。

熊本出身のわたしにとってポメロは、幼いころに食べた「晩白柚/パンペイユ」の味!グレープフルーツにもそっくりで、酸味はやわらかく食べやすい。香りがとても爽やかです。お隣の国タイでは「ソムオー」とよばれ、サラダで食べることが多いそうですが、マレーシアではそのまま食べるのが基本。

さて、取材させていただいたポメロ農家のChin Too Kan/チンさん。今年(取材時は2014年)で70歳。5エーカーの農園「高昌」には110年の歴史があります。イポーにはポメロを食べられる場所がたくさんありますが、ポメロのなっている木をみて、そこで食べることができるのはここだけ。季節によっては、ポメロ狩りもできます。

白い皮はオニユズのようにふわふわ。ポメロ農園の社長チンさんは生まれたときからポメロとともに生活してきた

取材時はあいにくの雨でしたが、たくさんのポメロがなっていました。

dsc_1075

ポメロは植樹してから3年から樹齢70年ぐらいまで、毎年実をつけるそうです。ここにある木はなんと樹齢40年!

「2週間以上雨が降らなかったら水をやるぐらいで、世話はカンタンだよ」とチンさん。ただ、ポメロは大きさ(S、M、L)によって販売価格が変わるので、育てる際にサイズのコントロールが必要。ひとつの枝に数個の実を育ててあえて小さくしたり(少人数の家庭用)、1個だけ残して大きく育てたり(大人数の家庭用)します。

ポメロは年中出荷されますが、一番売れるのは中国正月。最近では、マレー系民族のお祭り「ハリラヤ」や中秋の名月にもよく購入されるとのこと。

さてここで、ポメロの味の見分け方をチンさんに伝授してもらいました!

ポメロの味の見分け方、その1 果皮の形状で見分ける

・すべすべしているもの ⇒ 酸っぱい 
・ざらざらしているもの ⇒ 甘い
・もっとざらざらしているもの ⇒ 甘酸っぱい

人気の味は、“甘酸っぱい”味。甘さと酸味の爽やかさの両方の味が大事なのです。実際、甘酸っぱいポメロのほうが、甘いものに比べてビタミンが35%も多いとか。

ポメロの味の見分け方、その2 実の色で見分ける

・実の色が黄色 ⇒ 甘い
・実の色が白くて透明 ⇒ 酸っぱい
・実の色がオレンジっぽいピンク ⇒ 甘酸っぱい

dsc_0062

右が甘いポメロで、左が甘酸っぱいポメロ。こんなに色が違うんですね~。

ポメロの味の見分け方、その3 皮に傷をつけて匂う

爪でちょっと傷をつけて香りを嗅ぎます。深い香り(!)がすれば、甘酸っぱい味だそうです。

なお、収穫してすぐに食べるのではなく、3週間ぐらい時間をおき、果皮が緑から黄色っぽくなってきたら食べごろ。

さっそくMサイズの甘酸っぱいもの(皮がざらざら)を14リンギット(400円)購入し、食べてみました。うまーい!!口のなかでぷちっと実がはじけて、汁が飛び出します。たしかに、甘いポメロよりも甘酸っぱいポメロのほうが、フレッシュ感があっていいですね。そのまま食べてもおいしいし、甘酸っぱいアッサムパウダー(梅パウダー)をかけて食べるのもマレーシアらしくておすすめ。

dsc_1089

左がアッサムパウダー。この粉はグアバやパイナップルにもよくかける

ポメロはもともとは中国から渡ってきた果物。中国からインドネシアのバリ島、そしてイポーのタンブンと渡ってきたと言われており、20年ほど前までは、ポメロではなく、「リマウバリ(バリの柑橘系果物)」とよばれていたそうです。

さらにチンさん、ポメロの花から作る香りのミスト(16リンギ)も販売。寝るときに枕にシュッとひと吹きすればリラックスできるし、「テンションの高い子供にシュッとふりかけると落ち着くよ」とチンさん。とってもいい香り。イギリスの技術を使い、タイの工場で商品化したそうです。

 

最後にチンさん、農園の向こうに見える山のシルエットを指さして、教えてくれました。

「あの山は、古くから仏さまが横たわっている姿、と言われている。そのご加護で、この農園にはおいしいポメロが育つんだよ」。

左を頭に、仏さまが横たわっているようにみえる山

ポメロの甘酸っぱい香りに、仏さまのご加護。おいしくて、エネルギーチャージもできるポメロ農園でした。

dsc_1074Ladang Limau Tambun Chin

住所:158258A,Jalan Ampang,Tambun,31400 Ipoh,Perak.
電話:+60 – 05-5497309

「マレーシアでは、ここタンブンとペラ州のタイピンでポメロを作っています。タイピンのよりも、タンブンのポメロのほうがおいしいよ」とチンさん。

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