豆腐花 / Taofufa / Tofuhua
なめらかな舌触りで、嚙まずに飲みこめるほどやわらかい
豆乳からつくるヘルシースイーツ。食後でも食前でもいつ食べても心地いい
大豆から作られた豆腐のスイーツです。赤ちゃんのお肌みたいにすべらかな舌触りに、口中に広がる大豆のほのかな甘みは、日本でいうなら上質な絹ごし豆腐。そこに甘いシロップをかけていただきます。シロップは、すっきりとした甘みの白砂糖(ノーマル)か、コク深い甘みのやし砂糖(ブラウンシュガー)の2種が定番で、ときに生姜シロップも。ちなみに、最近日本でも人気の台湾の「豆花」とよく似ていますが、マレーシアの「豆腐花」にはトッピングはなく、シロップのみの味つけ。あくまでも豆腐そのものの味を楽しむスイーツで、食感と滋味深い大豆の濃さがおいしさのポイントです。そういえばマレーシアで働いていたころ、オフィスの近くにときどき豆腐花売りの移動販売車が来ていました。たしか「ぷおーん」というチャルメラ売りのような合図の音があり、それが聞こえると「豆腐花きた! いる人手を挙げてー 」と同僚がまとめて買いに。仕事でガサガサになった心をつるつるに修復してくれる豆腐花、おいしかったな~。そして豆腐花はフレッシュが命のスイーツなので、その日の朝に大豆を絞った豆乳から作り、売り切ったら店じまい。こういうシンプルな味こそ、現地でしか出会えないおいしさなのです。
Memo
マレーシア全土で人気で、とくに水が綺麗な都市イポーの豆腐花は絶品。常温で食べるのが一般的だが、冷蔵庫で冷たくしてもおいしい。ちなみに、すっかり豆腐花にハマったわたしは、日本では「男前豆腐」に黒蜜をかけて、豆腐花風を楽しんでいる(おいしいですよ)。
Photo
イポー、ニュータウンの有名店「ファニーマウンテン」、1.5リンギットぐらい、2017年
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