Laksa Kedah
スープがグレー系で見ためは素朴。食べてみれば魚のうま味たっぷり
熱風が吹く屋外でもするする食べられる酸味のあるラクサ
魚だしに酸味を加えたさっぱりした味。スープというより、つゆだく麺のような感じで平皿で提供。というのもこのラクサはマレー系が作る麺で、箸ではなくスプーンですくって食べます。米の丸太麺は短めでスプーンにのせやすく、食感はやわらか。具はきゅうりとゆで卵。魚が丸一尾のったタイプ(Ikan Sekoq 写真)もあり、こちらは豪華版です。酸味はペナンラクサと同じで果物を乾燥させたAsam Gelugor(アッサム・グルーゴ / アッサム・クピン、またはタマリンド)によるもの。スープにはペーストにした魚の身がそのまま入っていてうま味たっぷり。
さて、このラクサを初めて食べたのはマハティール首相の出身地、ケダ州アロースター。人気店は郊外にあったので、タクシーでお店へ。1杯の麺のためにタクシーで駆けつけるとはたいそうぎょうぎょうしい話しだけど、地元の人がすすめる店はたいてい中心地から離れているのでマレーシアではよくあること。食べてみたら、タクシー万歳!おいしかった! 次に食べたのもランカウイ空港から車で向かった海沿いの屋台。海を眺めつつの一杯。これも最高! 漁師がつくる魚汁のような素朴なラクサ。ケダ州の自慢の麺です。
Memo
ケダラクサ(ちなみに便宜上こう呼んでいるが、地元の人はケダをつけず単に“ラクサ”とよぶ)は専門屋台やナイトマーケットで提供。スープの香り付けにダウンクスンDaun KesomとブンガカンタンBunga Kantan、具にプチュジャングスPucuk Janggus(カシューナッツの新芽)というハーブを加えることも。家庭で作ることも多い。
★マレーシア全体のラクサ事情(たくさんあります!)はこちらの記事へ。
photo
ケダ州、アロースター、5リンギット程度、2016年