マレーシア料理図鑑69/おやつ/中級★★★★★★/料理に詳しい人や食べ比べたい人へ/
緑と白の2色使いが目印。甘さひかえめで、やわらか、ココナッツのまろやかさにうっとりする菓子。写真はKLセントラル駅の売店で買ったもの
クエタラムを解説
緑と白の甘いおやつです。もっちりやわらかい、ういろう似の食感で、時間が経つと固くなってしまう生菓子です。
白い部分は、まろやかなココナッツミルク味。甘みに、ほのかな塩味をきかせるのが特徴です。緑の部分は、パンダンリーフ汁を加えたもの。ほっこり、いい香りがします。
パンダンリーフとココナッツミルクの香りがするので、これぞマレーシア!とテンションが上がるおやつです。
クエタラムはどうやって食べる?
小分けで販売されているので、小腹が減ったら、いつでもトライ。ココナッツミルクを使った生菓子なので、その日に食べ切るのが鉄則。そのため朝や昼までの販売店が多いです。
クエタラムを初めて食べる人へ
もっちり、やわらかでココナッツのまろやかさにうっとり。甘すぎないので、食べやすいです。
さて、名前のタラムとは、物を入れるトレーのこと。クエは菓子という意味なので、直訳すると“トレー菓子”。大きなトレーで作ることに由来するようです。
さて、このトレーで作る菓子(蒸す、焼く)は、マレーシアに多数あります。たとえばクエラピス、クエスリムカも同じ調理法です。大きなトレーで一度にたくさん作り、切り分けて食べます。
ミニエッセイ「甘・塩に驚かないで」
甘い菓子によく使われるココナッツミルク。このときマレーシア人がかならずいうのは「塩を少し加えるとおいしいよ」。甘い香りのココナッツミルクに塩をプラス。つまり、甘い&しょっぱいが、マレーシア人は大好き。この現象を言語化するなら、味にコントラストをつける、のが好みらしい。最近は、ココナッツミルクを使った甘いおやつをほおばると、あらっ、ちょっとしょっぱい、と感じることが増えた気がする。どうもコントラストの差が広がっている模様。
Memo
白と緑のパンダン味に加えて、白と茶のグラマラカ(椰子砂糖)味も人気。
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